フラグスタートのヴェーゼンドンク歌曲集
先週からほぼ一週間雨の日が続いている。これほど梅雨らしい梅雨も久しぶりだ。湿度が高く、蒸し暑い一日。今日は珍しくも平穏無事なる一日、今年の大きなプロジェクトの一つがようやく目途が付き一安心。
今日は歌物2枚。最初はワーグナー歌手として名高いフラグスタートの歌うワーグナーの「ウェーゼンドンク歌曲集」。
フラグスタートの同曲ではデッカに残したクナッパーツブッシュとの録音が名高いが、今回聴いたのはフラグスタートと同郷のノルウェーの名匠フィエルシュタート指揮するオスロフィルとの1951年ライヴ録音。
ACANTA PilzのCDで、他にベートーヴェン、R.シュトラウス、シンディングの歌曲数曲がピアノ伴奏で入っている。こちらは1954年録音のほかのレーベルのスタジオ録音を集めたもの。太い声の貫禄充分の歌唱。フィエルシュタートの指揮も味のある良い伴奏だ。
いずれもモノラル期の録音だがCD表記はステレオとなっている。擬似ステレオとしては自然な音像で、特にワーグナーは、オケも含めて生々しい音で驚いた。
もう一枚は黒人歌手ポール・ロブスンが歌うトランスアトランティック・ライヴというもの。
英TOPICSの10吋盤で、まるでプライベート盤のような簡素な白黒のジャケットに入っている。司会者のロブスンを紹介するアナウンスから始まる。
ラジオ番組の収録のようだ。曲目は、黒人霊歌を中心にブラームスの子守唄などを交えたポピュラーソングリサイタル。
地味で暗めで哀愁の漂う独特の歌唱。モノクロフィルムを見ているような遠い過去の歴史的なコンサートの記録、といった趣。
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