山田耕筰の御大典奉祝前奏曲
ここ数日暑い日が続く。昨日は帰宅が遅くなり音楽は聴いていない。
本日は貴重なる休日。朝6時にいつものように学校に行く娘を駅まで送り、そのままもう一眠りしようとも思ったが、仕事上で気になる件が頭に浮かび職場に顔を出すことにした。
今日は下の娘の参観日でもあり、10時過ぎには引き払って学校へ向かう。
午後は畑で採り残しのジャガイモを収穫。今年は豊作、汗だくになりながらダンボールに3箱ほど採ったところでバテバテとなり、もう限界。いわば趣味と実益を兼ねた農作業なので、これでよしとしよう。
採れたばかりのジャガイモは塩茹でし、風呂上りにジャガバターとビールでほっと一息。
今日聴いたのは、山田耕筰の御大典奉祝前奏曲。「君が代のすべて」というアルバムで、「君が代」の成立から、様々な作曲家による編曲、音源を網羅したもの。
成立当時に何人かの作曲家が節を付けた「君が代」だが、これらが実際に聴く事が出来る。さらに近衛秀麿指揮ベルリンフィルの録音。1903年吹き込みのゲイシャ・ブラスバンドによるわが国初の洋楽録音など、驚きの音源満載。
グラズノフ版の「君が代」は「展覧会の絵」のプロムナードのような趣。ドビュッシーの小組曲の編曲で知られるフランスのビュッセルによるハープのために即興曲、Aガイヤールの歌劇「戦争」の終幕の合唱も面白い。成田為三のピアノのための「君が代変奏曲」はなかなかの名曲だと思う。
山田耕筰の「御大典奉祝前奏曲」は1915年作曲。3管編成にオルガンと混声合唱という大掛かりな曲だ。1919年にはカーネギーホールでも演奏されているという。
フルスコアが春秋社の山田耕筰全集に収録されていて、図書館から借りて聴いてみた。
「パルシファル」前奏曲に似た冒頭、オルガンが入るとR.シュトラウスの祝典前奏曲と同じような雰囲気で曲は進行していく。そして最後は、君が代の大合唱。
力作だが、一度聴けば充分だ。このアルバムに収録されているのは、山田一雄指揮の都響による1983年のライヴ。
なお、NHK朝の連続テレビ小説「おしん」に出ていた小林綾子が、「君が代」と同一歌詞の歌「サザレイシ」を歌っている。広い音域が要求される難曲だが、本格的な歌唱で非常にうまいのには驚いた。
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