トスカニーニ追悼演奏会
良い天気の日曜だが本日出勤。せめて気持ちは休日気分ということで、狩野川の堤防沿いを川風に吹かれながら自転車で職場に向かう。先月まで川面でよく見かけたカワウはどこかへ行ってしまったようだ。カルガモも見あたらない。
職場では昨日のトラブルの確認と今後の対応の検討から開始。まぁ大事には至らなかったのでよしとしよう。
帰宅したらアリアCDからCDが届いていた。M&Aから出ている「トスカニーニ追悼演奏会全プログラム」2枚組。とグローヴス指揮ロイヤルフィルによるホルスト「惑星」「セントポール組曲」Sanctuary classics盤、そしてアラン・プラネス弾くのドビュッシーピアノ曲集「版画」「6つのエピグラフ」ほかの2枚組ハルモニアムンディ盤の以上3点。
トスカニーニ追悼演奏会はワルターの「エロイカ」が非常に有名で、ワルター協会から出ていたLPが手元にある。このCDで当日の全貌が明らかになったわけだが、ミュンシュの「海」とモントゥーの「エニグマ変奏曲」が演奏されていたとは知らなかった。
CDのオビには、アーロン・スナイダー復刻による当時としては極上のモノラルライヴと書いてある。
どれどれと、試しに「エロイカ」の第一楽章のみをワルター協会のLPと聴き比べてみたが、音の生々しさとエネルギー感でLPの方が圧倒的に上だ。CDの音はお話にならないボケた音、これでは看板に偽り有りだ。
このCDには、おまけとしてトスカニーニ引退後のNBC響がシンフォニー・オブ・ジ・エアーとして再出発した直後に指揮者なしで録音された「マイスタージンガー前奏曲」「くるみ割り人形」「ローマの謝肉祭」がカップリングされている。1954年録音だが、なんとステレオ録音。「くるみ割り人形」を聴いてみたが、多少の古さは感じられるが立派なオリジナルステレオ録音だった。
次にグローヴスの「セントポール組曲」も聴いてみた。
相変わらず慈愛に満ちた暖かな演奏で、聴いているうちにウトウトしてきたが、何か変だ。
なんと、第3曲目と第4曲目が入れ替わっている。解説書には、第3曲インテルメッツォ、第4曲フィナーレと書いてあるので、グローヴスが意図して入れ替えたわけでもなさそうだ。気の毒なグローヴス。
プラネスのドビュッシーは、ベヒシュタイン、ブリュートナーなど、アルバム毎に使用ピアノを変えた凝ったアルバム。ここではスタインウェイを使用している。
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