メータのベートーヴェン
曇り時々雨。どんよりとした一週間の始まり。
今日はメータ若き日のベートーヴェンを聴く。ロスフィルを振った1974年録音の交響曲第7番でキングから出ていた国内盤LP。「エグモント」序曲とのカップリング。当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったこのコンビ初のベートーヴェン。
遅いテンポのどっしりとした第1楽章冒頭に意外な思いがする。主部に入っても遅いテンポは変わらない。ところが第2楽章に入ってから次第にテンポが速くなり、楽章を追うごとにぐんぐんと加速。第3楽章でようやく本調子となった印象。フィナーレの躍動感などなかなかのものだ。
この時代には珍しく、ヴァイオリンは対向配置でリピートも全て励行。
そういえばイスラエルフィルとの実演で聴いたメータのブラームスも、実に丁寧な正統派の演奏だったことを思い出した。
「エグモント」序曲はさらに遅く、響きがダブつき脂肪過多の演奏。
| 固定リンク
「音盤視聴記録」カテゴリの記事
- ホロヴィッツ、1978-79ライヴ(2023.12.01)
- ディヴィッド・マンロウ、中世ルネサンスの楽器(2023.11.28)
- テンシュテットのエロイカ(2023.11.16)
- スーストロのトランペットでテレマンほか(2023.11.14)
- パリ、ノートルダム大聖堂のクリスマスライヴと朝比奈隆の第九(2023.11.12)
コメント