ラベック姉妹のバルトーク
天気の良い清々しい毎日が続く。自転車で通勤途上の狩野川から聴こえるせせらぎの音も心地よい。仕事は、今後の組織の方向を左右する大きなプロジェクトが続き、緊張感に満ちた日々。
今日はラベック姉妹の弾くバルトーク。「二台のピアノと打楽器のためのソナタ」と「ミクロコスモス」からバルトーク自身が2台のピアノのためにアレンジした7曲を聴く。打楽器はシルヴィオ・グアルダ他1名のエラート原盤の国内盤LP。70年代半ばの録音。彼女達の比較的初期の録音だ。
80年代に華々しく取り上げられウィスキーのCMにも出演していた彼女たちも、現在は地道な演奏活動をしているようだ。
目の覚めるようなシャープなリズムに満ちた攻撃的な演奏。だが、この演奏の主役は明らかにパーカションのグァルダだ。音の塊が散乱するグァルダの鮮烈な演奏に彼女達のピアノは太陽の周りを回転する惑星の趣。そして驚異的な優秀録音が大きな効果を上げている。まさに実在の響き。
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