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2007年7月 6日 (金)

ブルメンタールのフンメル

今日は西伊豆戸田地区で外部のお偉方を引き連れ重要な会議。自分は事務局責任者として気苦労多し。
Matusiro21 会議の前に国の重要文化財となっている廻船問屋松城家の邸宅を見学。現在子孫の方がお住まいのため一般公開されていないが、特別のおはからいで中を見学させていただき、現当主の品の良いおばぁさんから直接説明をしていただいた。

130年を経て漆喰の壁の一部は剥がれ落ちてはいるものの、贅を尽くした精巧な造りの室内装飾の数々と廻船問屋ならではの巨大な船箪笥。

驚いたのは、朝日を取り入れるだけのために造られた特別な中2階の小部屋。
山から日が昇ると、日の光が一直線に差し込み1階の仏壇が金色に輝くという仕掛けとなっていた。ある部屋では、入った瞬間、晩年の伊豆の長八作とされる天井にある漆喰造りの龍の目が部屋のランプに反射して銀色に輝くという凝りようだ。

明治9年建築という鹿鳴館よりも古い擬洋風の風格に満ちた大邸宅に圧倒された一時間。

P1010110_3 今日はコンチェルトの秘曲を3曲ほど聴いた。一枚目はベートーヴェンと同時代の作曲家で「ノクターン」の作曲で知られるフィールドのピアノ協奏曲第一番とフンメルの「ロシアのテーマによる華麗なるロンド」。演奏はポーランドの女流フェリシア・ブルメンタールのピアノにフロシャウアー指揮のウィーン室内管が伴奏を付けているユニコーン原盤の日本コロンビアLP。

ロッシーニをさらに軽薄にしたようなフィールドの曲は冗長で楽しめないが、ショパンのロマンティックさを彷彿させるフンメルは親しみやすく美しい作品だ。もう少し演奏されても良いと思う。ジャケット解説によれば、このレコーディングが実現するまでの数十年間、全く演奏されていなかったという。

P1010111_3 もう一曲は、チェコのパガニーニと讃えられていながら27才の若さで死去したヨセフ・スラヴィークのヴァイオリン協奏曲第2番。
石川静のヴァイオリンにコシュラー指揮のプラハ室内管の伴奏によるスプラフォン盤。

華やかな技巧の影にほんのり漂うボヘミア風の哀愁。演奏が良いこともあるがこれは名曲だと思う。残念ながら完全な形では現存せず、一つの楽章しか残っていない。

こちらもSP期のプロチェックのヴァイオリンによるウルトラフォン盤以来の録音。

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