ラターのレクイエム
連休三日目、今日からお盆。あい変らずの暑さで、庭に水を撒いても焼け石に水。
自転車をこぎながらお経を上げに来た若いお坊主さんは、玉の汗を流しながら仏壇の前で読経。お墓参りは夕方に済ませ迎え火を玄関先で炊く。
あまりにも暑いので、友人製作のウエスタンの真空管300Bを使ったアンプからクォードの606に切り替える。スピーカーは長年愛用のスペンドールBCⅡ。かつてはこの組み合わせで長いあいだ聴いていた。
レンジは多少狭くなったが、繊細で暖かな良い音だ。スペンドールとの相性も良い。
お盆だからというわけでもないが、今日は現代イギリスの作曲家ラターのレクイエム。フォーレやデユリュフレの名作にも通じる癒し系の心優しいレクイエム。
聴いたのはNAXOSから出ているティモシー・ブラウン指揮のケンブリッジ・クレア・カレッジ聖歌隊によるもの。室内オケ版ではなく、アンサンブル・バージョンによるもの。ラター自身のプロデユースで直前に交通事故で亡くした息子へ捧げられたアルバムだという。
純粋で深い祈りと親しみやすい美しさに満ちた素晴らしい曲だ。演奏も良い。オーボエとハープの伴奏による第6曲「主は我が羊飼い」は一度聴くと忘れられない。
適度な残響を伴った修道院での録音がクォードとスペンドールにもぴったりだ。
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