フルトヴェングラーのピアノ
残暑厳しい週末、昼から親戚の法事に出席。猛烈な蝉時雨に囲まれたお寺の本堂は茹だるような暑さだった。お坊さんも気を利かせたのか、お経のテンポが気のせいかいつもよりも速めだったような。
その後場所を移して海鮮割烹で皆で昼食。親戚とはいえ江戸の昔に分かれた家なので顔見知りは少ない。昼間のビールは良く回る。ほろ酔い加減で帰宅した後はそのまま寝入ってしまった。
目覚めた後に聴いたのは、ワルター協会原盤の「フルトヴェングラーと名歌手たち」というLP。
フィッシャー・ディースカウの歌う「さすらう若人の歌」の1951年ザルツブルクライヴ、ペーター・アンデルスとのR.シュトラウスの歌曲4曲(1942年)、そしてシュワルツコップの歌うヴォルフの歌曲6曲(1953年ザルツブルク音楽祭)というもの。
シュワルツコップの演奏ではフルトヴェングラーがピアノを弾いている。
フルトヴェングラーの弾くピアノでは、ブランデンブルク協奏曲第5番のロマンティックな演奏が非常に印象に残っているが、この伴奏もシュワルツコップを優しく包み込んだ見事なもの。
ムーアの伴奏で録音したシュワルツコップの「ゲーテ歌曲集」から両盤に共通している「アナクレオンの墓」を聴いてみた。こちらは1956年録音のステレオのEMI録音。
わずか3年の違いだが、歌唱の深さではこちらが勝るようだ。
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