ヴェルテンブルクのライトナー
昨日職場でエアコン故障。夕方に業者を呼び対応しているうちに9時近くとなってしまった。
慌ててオケの練習会場に向かうも時既に遅し。会場では最後の「グランドキャニオン」の終曲が鳴っていた。
今日は降水確率60%ということでバイクを置き車で出勤。ところが家の前では都市ガス工事で道を掘り起こしている。これでは車を出すことができない。工事は来週のはずなのに予定が変わったらしい。
現場監督に申し入れ鉄板を渡し、ソロソロと車を出しているうちに車庫の天井に巣を作っているツバメがフンをフロントグラスに落とし飛び去っていく。さらに車のウィンカーの電球が切れてチカチカと点滅している。なんという朝だ。
これではどうにもならないので職場に電話し、急ぎの確認事項を指示し遅れることを伝え車の修理工場に向かう。懇意の修理工場は、亡くなったオケの初代事務局長さんの家なので電球を取り替える間、奥さんとしばらく立ち話。
今日はN響にもしばしば客演したフェルディナント・ライトナーの演奏を聴く。シュトゥットガルトのヴェルテンブルク国立歌劇場のオケを振ったドイツ・グラモフォンへの1952年から1955年までの録音で全てモノラル。
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」「エグモント」「ミニヨン」「ドンナ・ディアナ」の各序曲にシュミットの「ノートルダム」の間奏曲に加えて「ワルキューレ」の一幕からと「バラの騎士」から。ジークムントは名歌手ヴィントガッセンが歌っている。
磨きぬかれた実に端正な演奏だ。耳タコ状態の「マイスターンガー」前奏曲もこれほどスタイリッシュな演奏はそう多くない。
この中の数曲は擬似ステレオ化されて国内盤LPが出ていたこともある。ヘリオドールの廉価盤(SMH1011)で「歌劇序曲・間奏曲集」というもの。
「ミニヨン」は序曲に加えて間奏曲、他に「マドンナの宝石」の二つの間奏曲に「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」など10曲あまりを収録。一部はバンベルク響となっている。
もうひとつライトナーは、ドイツインターコード原盤の国内駅売りCDで、「ツァラストゥラはかく語りき」。
生まじめで甘さや色気には欠けるがこちらも立派な演奏だ。
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