トスカニーニ、スタジオ3Aのハフナー
最近、トスカニーニのリハーサル録音をいろいろと聴いている。
今日聴いたのは「死と変容」とモーツァルトの「ハフナー」。
いずれも1946年の記録で、R.シュトラウスはASdisc、モーツァルトはスイスRELIEFから出ているCD。
R.シュトラウスは怒号飛び交う恐怖のリハーサルが展開しているが、モーツァルトは意外にも上機嫌のトスカニーニが聞ける貴重なもの。
このハフナーのリハーサルは1946年11月2日にNBCのスタジオ8Hでおこなわれたもので、翌日の放送録音のためのリハーサルだという。自ら大きな声で歌いながらヴァイオリンのみを猛烈な速さで弾かせたりしている。
RCAから一般発売されている録音は、11月4日にスタジオ3Aで行われている。ちょっと気になり聴き比べてみた。
演奏そのものに変化はないが、細部まで鮮明なリハーサル録音に比べてスタジオ3Aでの録音は音が鈍く、トスカニーニのスタジオ録音中で最悪の音。
ニューヨークフィルとの録音も聴いてみた。
1929年カーネギーホールでの収録。手持ちはRCAから出ていたトスカニーニ100シリーズの国内盤LP。
こちらはNBC響との演奏と全く異なるロマンティックな解釈。第一楽章冒頭は速いテンポではじまるものの、序奏のフォルテの直後で、ガクンとテンポを落とし優しげな表情を見せるのが非常に印象的だ。
ニューヨークフィルのしなやかな響きも素晴らしい。ただし第2,3楽章は極端に遅く、こちらは後の録音の方が自然。録音状態も1946年のスタジオ3Aのものより聴きやすい音だ。
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