イベールの「架空の愛のトロピズム」
今日も朝から雨、さらに涼しくなった日曜日。お昼前から近所のお寺で古い親戚の法事。その後「うなよし」でウナギをごちそうになる。
ところが、手違いでマイクロバスの送迎の手配がなく、帰りは多くの人が冷たい雨の中、重たい引き出物を持ちながらトボトボ歩くはめになった。途中で力尽きて引き出物の紙袋を落としてしまうお年寄りもいて難儀。
帰宅後、イベール最後の交響的作品となった「架空の愛のトロピズム」を聴く。
手持ちは1974年の出版直後に録音されたマルティノン指揮フランス国立放送管による演奏。イベールの自演録音との組み合わせで発売された「二つの寄港地」という国内EMI盤LP2枚組。
9つの楽章からなる一種のデヴェルティメントのような曲で、舞台音楽風の軽めの舞曲や、ジャズのイディオムを用いた曲、エキゾティックなガムランを思わせる曲など、晩年のイベールが自由に遊んだ散文風の音の絵巻をマルティノンが色彩豊かに演奏している。
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