ヴァン・ベイヌムのシベリウス
ここ数日30度を超える毎日だが、朝晩は涼しくなってきた。
一ヶ月ほど前からパソコンの調子が悪く、使用中に突然落ちる現象が頻発。
立ち上げる度に画面には「深刻なエラーから復帰しました」のメッセージ。レポートを表示しようとしても「ファイルが破壊されています」の表示が出てしまう。しばらく様子を見ながら騙し騙し使っていたが、昨日はとうとう全く立ち上がらなくなってしまった。
「こりゃとうとうハードディスクが逝かれたか」と思い再セットアップを覚悟したが、帰宅後スイッチを入れたところ今日は調子が良い。しばらく様子を見ることにしよう。
先日取材を受けたテレビ局から何度も確認の電話有り。番組作りに四苦八苦している様子。当然インタビューはズタズタに編集されるのだろうが、こちらの意図を視聴者に誤解を招かぬように正確に放送して欲しいものだ。
今日はヴァン・ベイヌムのシベリウスを聴く。ユニバーサルから出ている国内盤CDで、「エン・サガ」、「タピオラ」「フィンランディア」に「悲しきワルツ」の4曲。
はじめの2曲は英デッカ、あとの2曲は蘭フィリップス音源だ。タスキにモノラル録音の表示があるがフィリップス音源は1957年のステレオ録音。
1952年録音の「エン・サガ」「タピオラ」が緊張感漲るベイヌムの指揮の下がっしりとした緻密なアンサンブルで豪快に鳴り響く当時のコンセルトヘボウ管のベラボーなうまさに舌を巻く驚異的な名演。
全てLPで所有しているが、デッカ音源の手持ちがエクリプスの擬似ステレオだったので、オリジナルモノラルで聴いてみたかった。
もともと優秀な録音で、エクリプス盤も自然なステレオ感を出すことに成功していた。CDでは細部が鮮明になり、曲の始めのあたりで楽譜をめくる音がはっきり聞こえてくる。
ステレオ録音の2曲は、「フィンランディア」後半の盛り上がりなど見事なものだが、僅かながら緊張感が弛緩する瞬間が散見されるのが残念だ。この録音時ベイヌムの死は真近に迫っていた。
| 固定リンク
「音盤視聴記録」カテゴリの記事
- ホロヴィッツ、1978-79ライヴ(2023.12.01)
- ディヴィッド・マンロウ、中世ルネサンスの楽器(2023.11.28)
- テンシュテットのエロイカ(2023.11.16)
- スーストロのトランペットでテレマンほか(2023.11.14)
- パリ、ノートルダム大聖堂のクリスマスライヴと朝比奈隆の第九(2023.11.12)
コメント