ヴァントのブルクナー、交響曲第8番
良く晴れた一日だが湿度非常に高し。夕方になり裏山の頂上には水蒸気が霧状に垂れ込めてきた。昨日は仕事に追われ、我が家周りの台風の被害を見ている余裕がなかった。休日の今日、あらためて見回ってみると裏山から吹き寄せた木の葉と折れた小枝が庭と畑に散乱状態。
畑では、根こそぎ飛ばされたモロヘイヤがミカンの木に逆さにぶら下がり、たわわに実ったレモンの木も完全にお辞儀している。
さらに裏山の胴まわり90センチほどの椎の木が根元から1メートルほど残してボッキリと折れ、6メートルほどの倒れた上の部分が隣家の畑を完全に分断している。これは弱った。とても素人の手に負えない。
貴重なる休日も後片付けに追われた一日となってしまった。
今日聴いたのはブルックナーの交響曲第8番。
ギュンター・ヴァントがケルン・ギュルツニヒ管を振った1971年1回目の録音。
かつてBASFから2枚組LPが出ていたが手持ちはSCRIBUNDUMのCD。
ヴァントは後に何回もこの曲を録音しているが、一つ一つの音を緻密に組み立てていく職人的なアプローチは終始変わらなかった。大雑把に曲をグイと鷲掴みするようなクナッパーツブッシュの演奏とは対極にある現代的なスピード感が魅力の演奏だ。
ヴァントの他の演奏も聴いてみた。1987年北ドイツ放送響との第一回録音と、2001年ベルリンフィルとのライヴ録音。
やはりオケの性能の差は大きい。ヴァントの解釈もより深く彫り込んだ懐の大きな演奏になっている。
自分の好みでは重心の低さと野武士的な頑固さが魅力の北ドイツ放送響盤。
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