モントゥーの61年ボストンライヴ
今日はモントウー晩年のボストン響ライヴ。Disco Archiviaから出ている1961年8月19日のライヴを聴く。
曲目は「悲愴」「ペトルーシュカ」、そしてG.グラフマンの弾くラフマニノフのピアノ協奏曲第2番というもの。
「悲愴」「ペトルーシュカ」はスタジオ録音も含め何種かあるが、ラフマニノフは珍しい。
ライヴでもマイペースを崩さないモントゥーだが、この演奏はテンポを揺らしオケを開放的に鳴らした演奏だった。「悲愴」の第3楽章では会場から大きな拍手が沸いているほど。「ペトルーシュカ」も各所で打楽器を加え、フラッターをかけたトランペットもすさまじい。
ラフマニノフの濃厚なオケの響きにグラフマンのピアノは終始押され気味。
熱くなったオケをドライヴせずに、手先でチョイチョイとキャリーする遊び心にもあふれた巨匠の至芸。ステレオ録音なのもありがたい。
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