テーオバルト・ベームのグランドポロネーズ
3連休中日とはいえ来年度予算の組み立てのために本日出勤。今月半ばから連続する大きな会議のために関係機関にメールを送る。さらにISOの監査資料に目を通したりと多忙の一日。
そんなことをしているうちに日が暮れてきた。今日は高校時代の先輩の織田茂伸さんのフルートリサイタルの日。慌てて帰り仕度をして会場の千本プラザへバイクを飛ばす。体に当たる風が冷たい。もう10月なのだ。
会場に着くとプログラム後半のシャミナードが始まっていた。ホールの扉の外でそっと聞き耳を立てると織田さんののびやかで暖かなフルートの音が聞こえてきた。
織田さんは独学でフルートを学び35年。今日は30歳の時から暖めていた念願のフルートリサイタル。会場に入ると200席のホールは一杯で立ち見も出ていた。
前半のフォーレとドビュッシーは聴き逃したが、後半聴けたのはシャミナードの小協奏曲、フォーレの「幻想曲」、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」、そしてベームの「グランドポロネーズ」。ベームの難曲は破綻もなく吹き抜けていくのはさすが。
独学とはいえ国内のコンクールの入賞歴もある織田さんの面目躍如たる演奏だ。
アンコールはゴールウェイがよく取り上げる「タンブーラン」と、作曲者の名は忘れてしまったが「ロマンス」という曲。
織田さんの飾り気のない暖かな人柄を慕って集まった人たちと織田さんのフルートに寄せる熱い思いが作り上げた手造りのアットホームな演奏会だった。また吹いてください。
帰宅後にベームの「グランド・ポロネーズ」を聴いた。ロイヤルフィルやロンドン響で吹いていたウイリアム・ベネットの吹くOefeo盤CD。
1981年11月27日、ベネットの他ニコレ、デボスト、アドリアン、グラフェナウアーら錚々たるフルーティストたちが一同に会したベーム没後100年メモリアルコンサートのライヴ録音。
ベームの玄孫、ルードウィヒ・ベームが一文を寄せている。
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コメント
先日はどうも。気がつかなくてすみませんでした。
織田君の演奏会、良かったですね。
投稿: horaboya | 2007年10月11日 (木) 14時12分