ストリックランドのエローラ交響曲
本日早朝から近くの吉田神社の祭典のしめ縄張り。日常はなかなか顔を合わすことのない人たちとたあいのない会話をしながらの作業。その後は出勤し来週から始まる会議資料の作成に追われる。
今日は芥川也寸志の「エローラ交響曲」を聴いた。東芝から出ていたLPで、ストリックランド指揮のインペリアルフィルによる1960年頃の演奏。
インドのエローラ石窟の印象に触発されて作曲されたという「エローラ交響曲」。20曲ほどのエキゾティックで神秘的な短い小曲の連なりの摩訶不思議なる世界。師である伊福部昭の作品にも似た土俗的な曲想が時々顔を出すのが面白い。
それにしても片道分の旅費しか用意せず欧州楽旅に出発し、途中で旅費が尽きて楽員が帰国できなくなったという前代未聞の事件を起こして自然消滅したABC響から分裂して誕生したインペリアルフィルの演奏はかなりお粗末だ。
日本のプロオケとして非常な短命だったのも納得。
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