ヴァーシャーリとクルカのショパン
晴れのち夜から雨、夜はかなり冷えてきた。暖房用の灯油を近くのガソリンスタンドで購入したところ、なんと18リットル1,800円。本日交通事故相手の保険屋と交渉するも折り合いがつかず決裂。ぶつけた当事者からは先週ようやくお詫びの電話が一本あった。
今日聴いたのは最近指揮者としての活動が忙しい、ハンガリーのタマーシュ・ヴァーシャリーの弾くショパンの2つのピアノ協奏曲。これはある方からの頂き物で、ドイツグラモフォンベスト1000シリーズのCD。
ヴァーシャーリはグラモフォンの廉価盤LPからショパンの演奏がいくつか出ていた。この中の一番のコンチェルトは、学生時代に札幌の名曲喫茶で聴いた懐かしい演奏だ。伴奏は、1番がイエルジ・セムコフ、2番がヤーノシュ・クルカで、オケはいずれもベルリンフィル。63年と65年の録音。
同世代のピアニストにアシュケナージやポリーニ、アルゲリッチといったビッグネームがいるために影が薄いヴァーシャーリだが、冴えたタッチと美しい音色で見事なショパンを聴かせてくれる。テクニックも申し分ない。
伴奏では2番のクルカが良い。クルカはヴァーシャーリーと同郷のハンガリーの指揮者だが、ウィーン響を振った「白鳥の湖」「眠りの森の美女」抜粋のオイロディスク原盤の無骨で野暮天な演奏が、妙に印象に残っている。

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