ドヴォルジャークの糸杉
今日は朝から仕事。だが昨日ネット上の古くからの友人が急逝し仕事が手につかない。
彼とは今から十数年前にniftyのクラシックフォーラムで知り合った。インターネットが普及する前のパソコン通信の時代だ。彼はすでにクラシックのネット上では有名な存在であり、ネット初心者の自分が恐る恐る書き込んだコメントにも暖かなレスを付けてくれたのが忘れられない。
私よりも若いというのにクモ膜下出血で突然逝ってしまった。遠のく意識の中で父に語った最期の言葉は「僕が死んだら、ベートーヴェンをかけてください・・・」だったという。彼のHPの掲示板やクラシック関係のさまざまなブログには彼の急逝を惜しむ声が満ちている。http://homepage1.nifty.com/yurambo/
今日は故人が好んで聴いていたドヴォルジャークの曲から、若き日に作曲した歌曲を編曲した弦楽四重奏曲「糸杉」。演奏はスプラフォンのドヴォルジャーク全集からパノハ四重奏団による演奏。
この中から5曲を聴く。いずれも故人の人柄を彷彿させる春の暖かな日差しの中でまどろむ気分を誘うような穏やかな曲の数々。第2曲の副題は「死は多くの人の心に」。
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コメント
はじめまして。私のmixi日記に足跡を付けてくださったようでありがとうございます。
氏との交遊は私の場合もっと短かったのですが、駆けつけられる距離だったのでご葬儀に参列しました。ご遺言通り、ベートーヴェンの調べに包まれた温かな雰囲気でのお別れとなりました。ご遺族もネットを通じて全国のクラシックファンに愛されていたことを喜んでおられるようでした。
私個人として今は何を聴けばいいのかとても思い浮かばない状態でしたが、「糸杉」は氏が愛された曲でしたね。私も明日はこの曲を取り出すことにします。
突然の乱文、失礼しました。
投稿: うっちぃ | 2007年11月24日 (土) 00時16分
うっちぃさん、はじめまして。
おかげさまで、ゆらさんらしい温かな雰囲気の葬儀の様子がよくわかりました。ありがとう。
いまは故人のご冥福を祈るばかりです。
投稿: 山本晴望 | 2007年11月24日 (土) 22時42分