ワルシャワのマルケヴィッチ
昨晩から降り始めた雨は早朝には上がったものの本日一日曇天のはっきりせぬ天気。
今日は朝から仕事で、夜は昨年まで一緒にPTA役員だった方の御母堂のお通夜。久しぶりに新旧役員が顔を合わせた。いろいろとあったが今となっては懐かしい。しばし談笑した後に会場を出ると外は再び雨。
帰宅後に巨匠マルケヴィッチのライヴを聴いた。1962年1月、ワルシャワフィル客演時のライヴで、「春の祭典」、チャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」、ブリテンの「パーセルの主題による変奏曲とフーガ」。
いずれもスタジオ録音もあるマルケヴィッチ得意の曲ばかりだが、スタジオ録音を上回るドスの効いた緊張感が魅力の凄演。
「春の祭典」などポロポロと音符が欠け落ちているが、燻されたような渋い響きでいささか鳴りの悪いワルシャワフィルも健闘。第一部終盤の大太鼓の強調はスタジオ録音では聴かれない解釈だ。触れれば火傷しそうなチャイコフスキーも灼熱の演奏。
マルケヴィッチは自分が実演で接した最大の指揮者だった。
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