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2007年11月 5日 (月)

フライシャー、15歳のブラームス

新しい週の始まりは、朝から空一面の綿雲。夜半から雨。今日はアメリカのピアニストレオン・フライシャーの若き日の演奏を聴く。

1944年11月6日、モントゥーのニューヨークフィル客演時のカーネギーホールでの演奏で、曲はベートーヴェンの「プロメテウスの創造物」序曲、ブラームスのピアノ協奏曲第一番、スティルの「オールド・カリフォルニア」、最後にドビュッシーの「夜想曲」から、というもの。珍しい放送ライヴを発掘しているDisco ArchivaのCD-R。戦時中ということもあり最初に「アメリカ国歌」が演奏されている。

その後37歳で右手の故障により第一線を退いたフライシャーのデビュー直後の記録。この直前にモントゥー指揮サンフランシスコ響でデビューを飾っている。フライシャーは実に15歳。おそらくデビュー時にもこのブラームスを弾いたのではなかろうか。

ブラームス20代の作品を瑞々しい音色と抜群のテクニックでバリバリ弾いている。がっしりとした重量感は期待できないが、モントゥーの好サポートが見事に補っている。

CBS放送の放送用録音で、曲の前後にアナウンスが入る。モノラルながら非常に生々しい音に驚かされる。

P1010305 沼響のHPの聴き比べ「ブラームスの4番を聴く」にクリップスの演奏の感想をアップしました。連載33回目。

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