« エディッド・ピアフの「サ・イラ」 | トップページ | スメターチェクの舞踏への勧誘 »

2007年11月 3日 (土)

文化の日の「澤田政廣記念美術館」

今日は文化の日。朝、東京に遊びに行く娘を駅へ、戸田へスケッチに出かける母を港まで送る。自分は一日ゴロゴロと過ごすつもりだったが、新聞を見ていた家内が熱海の「澤田政廣記念美術館」へ行きたいと言い出した。

熱海出身の文化勲章受章者で高村光雲の孫弟子の澤田政廣。ひところその弟子の和田金剛の作品を仕事絡みで追いかけたこともあり、一度は美術館に行きたいと思っていた。新聞の記事によると、本日は会館20周年で入館料も無料だという。自宅から車を飛ばし熱海へ向かう。見事な富士の姿を左に見つつ、丹那盆地を経て熱海梅園にある「澤田政廣記念美術館」まで所要時間およそ40分弱。

121099_1_1_2421 今日は「特別展初日」ということもあり式典が行われたらしい。入館者は予想外に少なかったが、入り口で素敵なポストカードをいただき、館長さん自らが解説をしてくれた。今回は「仏教の世界」ということで、不動明王や菩薩像などの仏像を中心に80点ほどの展示。

力強さと繊細さの見事なバランス。木の特性を知り尽くした見事な作品の数々、2メートルを超える巨大な「役の行者」像には圧倒されるばかりだ。今回初公開だという「聖観世音菩薩坐像」の穏やかな表情には心が洗われる思い。

1116225504485_1119934789251_image1 十分満足し、次は同じ公園内にある「中山晋平記念館」。昭和10年に建築された中山晋平の別荘を移築したもので、他に来館者もなく案内役のおばさんがいろいろと説明してくれてこちらもラッキーだった。昭和初期のアメリカ製ピアノや、生涯に3,000曲の作品を残した中山晋平の自筆譜の数々。階段には節の多い木材をあえて使い、あたかも音符のように配列されていたのには驚いた。

同じ梅園内にある韓国庭園にも寄ってみたが、こちらは手入れが行き届かず雑草が生い茂り荒れ放題だ。財政危機にある熱海市の実情を垣間見る思い。

Rikutya2 帰りは函南の中華料理店「陸茶坊」で食事をして帰宅。かつて人気テレビ番組「料理の鉄人」で鉄人に勝利したことで知られる有名店だけあって、2時近くにもかかわらず満席だった。http://www.eishogen.co.jp/delicious/v001.html

|

« エディッド・ピアフの「サ・イラ」 | トップページ | スメターチェクの舞踏への勧誘 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 文化の日の「澤田政廣記念美術館」:

« エディッド・ピアフの「サ・イラ」 | トップページ | スメターチェクの舞踏への勧誘 »