スメターチェクの舞踏への勧誘
涼しさを通り越して寒くなってきた。そろそろ暖房器具の準備も始めようと思う。11月からガソリンも灯油も軒並み値上げとなった。石油の需要が供給を上回った現在、もう価格が下がることはないだろう。
今日は出勤し来年度予算の最後の攻防戦の資料作りと、今月後半の外部団体との会議資料の作成。
帰宅途中に寄ったパン屋さんの前になにやら黒塗りの怪しげな車が2台。「おやっさん」「オヤブン・・・」という言葉が飛び交う中、そそくさとパンを買いその場を立ち去る。
今日はチェコの名指揮者スメターチェクの演奏を聴く。日本ビクターから出ていたLPで、曲は「タンホイザー」序曲、「舞踏への勧誘」、「イタリア奇想曲」、リストの「ハンガリー狂詩曲第2番」で、オケはスロヴァキアフィル。1974年録音。
一見とりとめのない軽い名曲アルバムといった趣だが、スメターチェクが振ると俄然印象が変わってくる。ワーグナーに聴かれる上品で繊細でありながら根本に流れる音楽への禁欲的なまでの厳しさ。軽薄に陥りそうな他の3曲も純音楽的。演奏が曲の内容を超越してしまった驚異的な名演。
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