バルワーザーのテレマンとモーツァルト
2007年も今日で終わる、晴れてはいるが昨日から強風強く裏山から吹き寄せられた落ち葉が庭に山をなしている。夜は、紅白をつまみ視しながら片付けをしたり音楽を聴いたりとしているうちに一年が過ぎていく。今年は二人の娘の進学、家の増改築、そして交通事故などいろいろな出来事があった年だった。また病や事故で古くからの友人・知人を何人か失った年でもあった。家族が皆息災で年を越せることに感謝しよう。
まず取り出したのはコンセルトヘボウ管首席フルート奏者だったH.バルワーザーの吹くフルート曲の数々。
一枚目は「テレマンのフルートと弦楽のための組曲」。B.パウムガルトナー指揮ウィーン響伴奏によるEPIC盤LP。カップリングはヘンデルのフルート協奏曲。そしてデーヴィス指揮ロンドン響をバックに控えたモーツァルトの二つのフルート協奏曲の日本フォノグラム盤LPの2枚を聴いた。
木製フルートのしっとり暖かな響きに心和む演奏。音色に頼るだけでなく明快でスピード感にも欠けていないのはさすがだ。バルワーザーは流派としてはドイツ系の流れをくむものだがウィーンのスタイルにより近いように思う。その点パウムガルトナーとのテレマンが非常に良いと思う。
テレマンの曲はバッハの管弦楽組曲第2番にも匹敵する名曲だ。憂いを帯びた序曲と次に続くアレグロはさにバロック。
そして年末はやはり「第九」。今年は若林顕のリスト版と、栗田博文指揮伊豆新創世記合唱団による二つの「第九」の生演奏を聴くことができた。
今年最後として、ブロムシュテット指揮シュターカペレ・ドレスデンのライヴを聴いた。手持ちはレーザーライト盤のCD。
演奏の詳細は「第九を聴く」ということで沼響のHPに書きます。このコラムも完結を見ぬまま、ラフマニノフ、ブラームス、「第九」の三曲が溜まってしまいました。
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