ストコフスキーのトリスタンとバルビローリのマイスタージンガー
本日天気晴朗なれども波高し。インフルエンザが流行りだした。今年の流行はかなり早いようで、市内の小中学校で学級閉鎖も出始めたようだ。昨年の冬にインフルエンザに罹り辛い目に会ったので本日上の娘と予防接種を受けることにした。
一昨日は狩野川近くのブルーウォーターで職場の忘年会。http://allsweets.info/thebluewater.htm
川沿いの夜景が美しくどちらかというとカップル向きのお店だ。うちの職場は女性が多いために、どうしてもこのような選択になる。料理はそこそこに良いが宴会向きの店ではない。オジサン連中にはちょっと物足りず、二次会は上司と焼肉屋で一杯。
昨日はオケの練習後に来年の定演の前プロの方針を決める。いくつか自分の腹案を出してはみたが、ベートーヴェンの交響曲第7番がメインとなると、どうしても出番のないトロンボーン、チューバの入る大きな曲にならざるを得ない。結局、ワーグナーの曲をまとめた案とR.シュトラウスを中心とした案を次回の練習で皆に諮ることになった。うちのオケでは結果は見えているが・・・・
久しぶりにワーグナーを聴いた。ワーグナーといえばクナッパーツブッシュやフルトヴェングラーだが、ストコフスキーの演奏から聴くことにする。今日聴いたのは、シンフォニー・オブ・ジ・エアーを振ったRCA盤LPから「トリスタンとイゾルデ」の第三幕前奏曲。
劇的で深い低音弦の響きと無伴奏で延々と続くコールアングレのソロのなんという孤独感。この演奏が密かにストコフスキーの最高傑作だと思っている。
続いてバルビローリ&ハレ管による「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から第3幕の抜粋曲。Pye原盤のティチクの国内盤LPから。
通常第3幕を取り出す場合は、「第三幕前奏曲」に続いて「徒弟たちの踊り」「親方たちの入場」となるのが常だが、シューリヒトのように最後は第一幕の前奏曲で閉める指揮者もいる。
ところがバルビローリ盤では「親方たちの入場」の最後の部分で「目覚めよ!」の合唱部分をオケなしで入れている。ジャケットに編曲者の表示がないがバルビローリ自身のアレンジではなかろうか。演奏は薄いオケの響きのためにおよそワーグナーらしくない。ただしロマンティックに歌い上げようとするバルビローリの努力は伝わってくる。
もひとつワーグナー。G.レエル&ブタペスト響、カザンチェフ&ソフィア放送響などによる東ヨーロッパのマイナー指揮者達によるワーグナー管弦楽曲集。レーザーライトレーベルの廉価CDで、かつてDIYショップやデパートのワゴンセールで時々見かけたもの。
「タンホイザー大行進曲」に始まり、「リング」から数曲とこちらも「マイスタージンガー」の3幕の前奏曲が入っている。カチッとまとまったスリムなワーグナーで、このようなワーグナーも良いものだ。録音も良くこれは拾い物の一枚。
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