山田一雄のアヴェ・マリア集
いろいろあった2007年もいよいよ押し詰まってきた。仕事に追われた一年だったが来年はさらに多忙になりそうだ。
ここ二日ほど合唱曲ばかり聴いている。まず聴いたのはCBSソニーのファミリークラブが出していたLPからクリスマス名曲集で、かつてコロンビア専属だったオーマンディーやバーンスタインらによるクリスマスアルバム。
セル&クリーヴランド管による「もろびとこぞりて」などのクリスマスキャロル集が入っているのが珍しい。カザルスが指揮したバッハのコラール「羊たちは草を食み」も暖かな演奏で良い。最後はアンナ・モッフォの歌う「聖しこの夜」。
続いて山田一雄が日本合唱協会他を指揮した古今の「アヴェ・マリア」を集めた日本コロンビアのLP。アルカデルト、A.スカルラッティ、ブルックナー、バッハ~グノーらの「アヴェマリア」の他、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」など10数曲。ア・カペラやオルガンとハープの伴奏で歌われている。
残響8秒の東京の聖マリア大聖堂での録音で、まるで風呂場で聴くようだ。4チャンネル録音が盛んだった70年代初頭のデモンストレーション的なアルバム。
同じ聖マリア大聖堂での録音のドレスデン十字架合唱団によるライヴ録音も聴いた。ドイツシャルプラッテンによるCDでこちらは残響を排したきちっとした録音だ。
指揮は名匠M.フレーミヒ。ガルスやガブリエリに始まり、シュッツやバッハ、メンデルスゾーンらの宗教曲の数々がア・カペラで歌われている。山田一雄のLPとA.スカルラッティとブルックナーがだぶっている。
甘さを排した厳しい演奏。この合唱団とゆかりの深いシュッツとバッハはことさら感動的な演奏だ。アンコールの「夏の思い出」と「からたちの花」は日本語で歌われている。
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