テルミンを鳴らす
良い天気に恵まれた正月休みも今日で終わる。昼に家内の母と兄が年始に来て、しばし歓談。そのまま連れ立って近所のラーメン屋「麺屋 卓次朗商店」へ。
昨日に引き続きまたまたお昼はラーメンとなった。この店は和風だしのこってり系。「キャプテンウルトラ」のバンデル星人のような背の高い独特のラーメンどんぶりが特徴的。桜チップで卵を燻蒸した「くんたまラーメン」を食べたが、ぶ厚いチャーシューの存在感に燻製卵が負けている。
帰宅後は「大人の科学 マガジン」17号付録のテルミンを組み立てた。昨年9月に発売されたがたちまち品切れ。昨年度末に第2刷が出てようやく入手したもの。
テルミンは1920年に発明された最古の電子楽器だが、まさか雑誌の付録で入手できるとは思わなかった。ドライバー一本で15分余りで完成、きわめて簡単。電源は単三乾電池4本。おもちゃのような外観でこんなもので音が出るのだろうか。と半信半疑でスイッチレバーを引く。
「・・・・・・・ 」 はて?何も音がしない。
慌てて説明書を読む直すが。組み立ての手順は間違えようがないほど単純。小さなスピーカーに耳を寄せてみると「ジジジジ ジー」と微かに音がする。どうやら電池は問題なさそうだ。
試しに前面のチューニング用の二つの穴を回してみると。突然「ホヨヨヨーン ウィーン」という独特の音が飛び出した。とても楽器の音とは言えない。いろいろとチューニングしているうちに音程らしきものが見えてきた。
左手にテルミンを持ち右手の握りこぶしを近づけると音は高く、遠ざけるにつれて音は低くなる。音の上下の幅が一定でなく、高音になるにつれて音程の幅が狭くなり微妙な手加減で音が変わってくる。これは難しい。
いろいろとやっているうちにコツが飲み込めてきた。ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」の最初の部分を演奏してみたりとなかなか楽しい。
模範演奏を聴いてみたくなり、ストコフスキーの指揮したテルミン協奏曲のCDがあったはずだと棚を探すが見つからない。やむなくYouTubeにアップされているいろいろなテルミンの演奏を聴いてみた。
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