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2008年1月25日 (金)

パヴァロッティ、ローマ歌劇場のトスカ

職場のコンピューターシステム更新は、膨大な量のファイル変換を含むため今までになく複雑なものになっていた。本稼動直前の確認作業は膨大なものになりそうだ。

夜は文化センター主催のディスクコンサートの解説者として参加。直前の会議が長引いてしまい会場に到着したのは始まる30分前。係りの人が心配して玄関前で待っていた。急ぎ会場に入り再生装置のチェックをおこなっているうちにお客さんが入ってきた。

Tosca16 本日のディスクは、今年生誕150年となるプッチーニの「トスカ」全曲。

1990年ローマ歌劇場のライヴ映像だ。カヴァイバンスカとパヴァロッティの二大スターをそろえた初演の地のローマ歌劇場の「トスカ」。ヨーロッパサミット開催中であり、ミッテラン大統領をはじめとしたVIPが見守る中での公演のため通常とは異なる会場の雰囲気が画面からも伝わってくる。

解説は、内容を考えている時間がなかったので、自分の知っていることを簡潔に話すことのみにする。お客さんの中には私が足元にも及ばないオペラ通もいるので、迂闊なことは話せない。(^^;

光と影を巧妙に組み合わせた簡潔な舞台。衣装もトスカ以外はモノクロームに統一されている。会場の華やかさに比べていささか地味な舞台だが、パヴァロッティの存在感が他を圧している。会場の熱狂的な拍手に応えて第3幕の「星は光りぬ」ではアンコール。

よほど好調だったのだろう。好調なパヴァロッティの前にカヴァイバンスカのトスカはちょいと霞んだ印象。演技は見事だが歌唱はいまひとつ。若いオーレンの指揮はドラマティックで叙情的な実に見事な伴奏を付けている。2回目の「星は光ぬ」のクラリネットソロも絶品。

終演は9時過ぎとなった。大ホールでは石川さゆりのコンサートがありホール駐車場の出口は大渋滞。その後再び職場に舞い戻りいくつかの案件のチェックの後帰宅。

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