シューリヒトのウェーバーとメンデルスゾーン
昨日からの雨が残る寒い一日となった。近所のお通夜と葬式で休暇を取ったこともあり、巷の三連休を横目に今日と明日は仕事。机上にモニュメントのようになっていた未決の書類は今日一日でだいぶ少なくなった。
今日はシューリヒトのウェーバーとメンデルスゾーンをコンサートホール原盤の日本コロンビアのCDで聴いた。1962年9月の録音のオケはバーデンバーデンの南西ドイツ放送響。
数年前、沼響HPのコラム「第九を聴く」のシューリヒトの項に「シューリヒトの演奏はフルトヴェングラーのようなワーグナー派のデモーニッシュなものではなく、むしろメンデルスゾーンの流れをくむ客観的冷静な目で作品を見据えた端正なスタイル。」自分はこう書いた。
このCDの「オベロン」、「オイリアンテ」、「ルイ・ブラス」などのウェーバーとメンデルゾーン序曲集はまさにこのような演奏だ。
もう一枚、シュトゥットガルトの放送オケを振ったブルックナーの交響曲第7番。1953年のライヴでヘンスラーから出ているCD。
こちらも飄々とした仙人のようなスタイル。身が清められるような世俗を超越した清潔感が独特の魅力の名演。
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