シュナイトのラヴェル
今日は度々来日しているドイツの指揮者ハンス=マルティン.シュナイトの演奏を聴いた。カール.リヒターの後任としてミュンヘン・バッハ合唱団の指揮者だったシュナイトの珍しいラヴェルで、 廉価盤レーベル、レーザーライトのラヴェル管弦楽曲集CDの中に紛れ込んでいた貴重な音源。
他にフロマン&ルクセンブルク放送管の「マ・メールロア」、レエル&ブタペスト響の「ダフニスとクロエ」第一組曲、J.Seersの「ラ・ヴァルス」とのカップリングとなっているがこちらはいささかB級の出来。
ここでシュナイトは歌曲集「シェエラザーデ」を指揮している。メゾソプラノはGisella Pasino。イタリアの歌手で来日もしているらしい。シュナイトの見事な指揮で再現される儚くも繊細なラヴェル。Pasinoの艶のある美しい声と正確な歌唱も実に良い。
もうひとつ今度の定演の前プロの歌劇「オベロン」序曲をベーム指揮ザクセン歌劇場管の演奏で聴く。1939年録音、東芝EMIのLP復刻盤。
ベーム壮年期の若々しくも迫力十分の名演。フリッツ・ブッシュの薫陶を受けた直後のドレスデンのオケのアンサンブルもお見事。
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