ジネット・ドワイアンの無言歌
再び雨模様の週末、山間部はまた雪になりそうだ。巷は三連休だが本日出勤。仕事の余裕は全くないが精神的にはゆとりを持ちたいもの。木曜日のオケの練習には無理してでも参加している。今週はベートーヴェン交響曲第7番の第4楽章と第1楽章の一部を練習。
ベートーヴェンの他の交響曲と比べると、第7番は作曲当時のベートーヴェンの異様なまでのテンションの高さがストレートに伝わってくる曲だ。第4楽章終盤では、ベートーヴェンがめったに記さなかったfffも現れる。
今日はフランスの女流ピアニスト、ジネット・ドワイアンの弾くメンデルスゾーンの「無言歌集」を聴いた。ウエストミンスター原盤の日本コロンビアLP。やわらかに弾かれる小品の数々。多少単調気味ではあるが、この品の良さが曲想にうまくあっていると思う。
もうひとつはベートーヴェン弾きとして著名なケンプの弾く「テンペスト」。ケンプ2度目の全集録音。ゼルキンやバックハウスのような強靭なベートーヴェンとは異なり、ドワイアンのピアノに通ずる肩の力の抜けたそうっと鍵盤に触れるような柔らかな演奏。技巧は苦しいが何度繰り返し聴いても飽きのこない演奏だ。
ケンプの「テンペスト」はYOU TUBEで映像も見ることができる。
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