4月上旬の気温となった日曜日。午前中は地元町内会の総会に参加。先日地球温暖化対策の町内上げての取り組みがNHKで取り上げられ、今月初旬に特集番組として全国放送されたこともあり、いつになく出席者が多く活発な意見が飛び交っていた。
わが町内は古くからの農家と新しい世帯の混在する地域で、自分の家も未だに農地が残っている。フードマイレージの考え方から、地元の農家のマップを作り直接購入していこうとの意見が採択された。
午後は「ひょっこりひょうたん島ファンクラブ」会長の伊藤悟さんの講演があり、バイクを飛ばし会場へ向かう。地元沼津の牛臥山がひょうたん島に似ているといる理由で「ひょうたん島プロジェクト」という町おこし運動があり、その一環としての講演会。この牛臥山は家の近くということもあり、子供の頃の遊び場だった懐かしい山。そういえば「ひょうたん島」に似ている。
http://www009.upp.so-net.ne.jp/hyoutanjima/project/project_top.html
伊藤さんはビルボード上位100曲のコレクターとして有名な方で、その膨大なコレクションは音楽誌にも紹介されていた。
内容は「ひょっこりひょうたん島」最終回を当時中学生だった伊藤さんが取っておいた録音とテレビの画面写真を駆使して再現しようとするもの。当時の記録はNHKにも全く残っていないという。藤村有弘のドンガバチョと中山千夏の博士などなど、自分の世代には懐かしいものばかり。講演後は職場により、机上の書類をちょいと片付け帰宅。
今日は、シューマンのピアノ曲「ベートーヴェンの主題による変奏曲形式の練習曲」を聴いた。
今回の定演で取り上げる交響曲第7番第2楽章の主題による変奏曲。シューマンが3度書き直し未完に終わった曲で、結局3つの版を組み合わせ、現在の形で出版されたのは1976年になってからだという秘曲。最近超廉価で再発売された1974年録音のデムスのシューマンピアノ曲全集には当然ながら含まれていない。
第二楽章冒頭のイ短調の和音に続き印象的な主題が続く。
演奏はまず、フランスの技巧派カツァリスの弾くテルデック原盤国内LPで聴く。カップリングはリスト編にカツァリスが手を加えたベートーヴェンの交響曲第7番のピアノ版。
使用ピアノはベルリンのベヒシュタイン。この落ち着きと色彩感が魅力的だ。いくぶん軽めに響くのはカツァリスの個性だろう。
このLPの解説によると、おそらくこの曲の初録音とあるが、旧東ドイツの女流ピアニスト、アンネローゼ・シュミットの方が先だと思う。
こちらはPILZのCDで旧東ドイツのピアニストの演奏を集めたもの。
ここでシュミットは、ライプツィヒのピアノ工房で作られたブリュトナーのピアノを弾いている。ブリュトナー独特の4本弦のアリコットシステムによるしっとりとした美しい響きは独特のものだ。
シュミットの得意のシューマンは、極めて堅実で正統的、実に説得力のある演奏だ。
リストが愛用したベルリンのベヒシュタインとライプツィヒのブリュトナー。奇しくも同年に工房を開いたドイツの二大ピアノの聴き比べとなった。


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