ペルルミュテールとフェヴリエの「クープランの墓」
年度末を迎えて本日も一日仕事。一ヶ月以上も続いたコンピュータートラブルはこの週末で一応の解決予定だが、今回の騒動に発した契約上の処理が残っている。部下達も疲労が蓄積。相手方の担当もトップや親会社の取締役が謝罪するほどの事態となり、シビアな処分が下されてしまうだろう。後味の悪い年度末となった。
今日はラヴェルの直弟子二人の演奏で「クープランの墓」を聴いた。
20代にラヴェルから数ヶ月に渡って解釈のレクチャーを受けたペルルミュテールの二種ある全集のうち、VOXへのモノラル旧全集盤のLP三枚組。これにはホーレンシュタイン指揮の二つの協奏曲も入っている
父親がラヴェルの友人で、幼い頃からラヴェルの家に出入りしていたフェヴリエは1966年録音のLP3枚組。こちらはロザンタールが所蔵していた5手のための「口絵」自筆稿からの録音も含むほぼ完全な全集だ。
微妙なテンポの崩しと間が散見されるペルルミュテール。アポロ的な均衡美が魅力のきっちりとしたフェヴリエ。
草書体と楷書体の対照的な演奏だが、基本のテンポ感と曲へのアプローチは驚くほど似ている。両盤ともにラヴェルと同時代の息吹と詩情が感じられる魅力的な演奏だ。
沼響のHPの聴き比べコラム「ベートーヴェンの7番を聴く」の第3回目をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/beet7.cgi
今回は1918年のカール・ムックから始まる録音史。
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