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2008年4月11日 (金)

ジュリーニのコンセルトヘボウライヴ

トラブルの連続に年度変わりの多忙さが重なり、今までにない緊張の2ヶ月が過ぎた。全力疾走状態だったのがゴールの先が見えてきたところで脱力感に襲われている。今年度から始まる巨大プロジェクトはまだ始まったばかりだ。ここらでリセットが必要かもしれない。

P1010364 今日はジュリーニ晩年のコンセルトヘボウ管とのライヴを聴いた。イタリアのTOPAZIOから出ていた海賊盤で、ドヴォルザークの交響曲第7番と「展覧会の絵」。録音時期は定かでないが1994年に出ていたCDだ。ドヴォルザークは同じオケで1993年録音のスタジオ録音がソニークラシカルから出ているので、おそらくスタジオ録音の直前におこなわれたコンサートライヴだと思う。

ドヴォルザークの最後の3つの交響曲は、実際に演奏した経験上この第7番が最も面白かった。ブラームスの影響が非常に濃いとはいえ、優等生的な第8や「新世界」に比べ、曲の密度の濃さではドヴォルザークの作品中でも比類のないものだ。

これがジュリーニのような巨匠の手にかかると、ブルックナーの交響曲に匹敵するかのような巨大な作品と化す。テンポを自由に動かし音楽がうねりながら成長していく大変な名演。

P1010365 スタジオ録音と聴き比べてみた。スタジオ録音だけならば、これ以上の演奏は望めないようにも思えるが、燃焼度の高さと音楽の推進力でライヴの感銘度に及ばない。演奏時間は各楽章10秒くらいずつライヴの方が短い。

カップリングされている「展覧会の絵」も豪壮でスリリングな名演だ。ティンパニの渾身の強打で始まる「ババヤーガの小屋」から、大きなカーヴを描いてクライマックスを築く「キエフの大門」にはただただ圧倒されるばかり。ジュリーニはライヴでこそ真価を発揮する指揮者だったのだ。

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