ウォルトンのペルシャザールの饗宴
庭で鳴く爽やかなウグイスの声で目が覚めた久しぶりの休日。
今日は林さんのHP(http://kechikechiclassi.client.jp/nisshi.htm)を読んでいるうちにウォルトンのオラトリオ「ペルシャザールの饗宴」が聴きたくなった。
聴いたのはプレヴィン指揮のロンドン響による国内盤SQ4チャンネルLP。1974年、ウォルトンの70歳誕生日祝賀記念演奏会の直後にウォルトン自身の立会いの下、同じメンバーで録音されたものだ。
バリトン独唱のほか、8群に分かれた合唱、3管のオケにオルガン、2群のブラスバンドも加わるカラヤンが20世紀最大の合唱作品と絶賛したウォルトン20代の傑作オラトリオ。旧約聖書をテキストに劇的に展開していく壮大な音の叙事詩。
プレヴィンの演奏は、冴えたリズムの切れと緊張感を持続させながら壮麗な音の大伽藍を築き上げていく名演。終曲のアレルヤでは久しぶりに興奮しました。ロンドン響とその合唱団も乗りに乗った入魂の演奏を聞かせてくれる。
プレヴィンにはロイヤルフィルを振った再録音もASVから出ているが、こちらは合唱がだいぶ聴き劣りがする。
続いてフィルハーモニア管を振った作曲者の自作自演盤も聴いてみた。手持ちは英EMIの外盤LP。こちらは余裕を持った大人の音楽が鳴り響いている。名匠ピッツの率いるフィルハーモニア合唱団の重厚で壮大な響きに圧倒される一枚。
この曲は名演に恵まれていて、ロッホランのLP時のジャケットには、イギリスの画家ジョン・マーティンの「ペルシャザールの饗宴」(1820)がそのまま使われていた。
沼響のHPの聴き比べコラム「ベートーヴェンの7番を聴く」の4回目をアップしました。今回は、20世紀初頭のバイロイトの常連、大指揮者カール・ムックの演奏。1917年のオーケストラ録音最初期の演奏。
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