ペトラッシのオケコン
気温も上がり午後には20度近くになった。仕事もようやく春の訪れ到来。といきたいところだが。
今日はイタリアも名匠プレヴィターリの振るペトラッシの作品から管弦楽のための協奏曲第1番を聴いた。ローマの聖チェチーリア音楽院管を振ったデッカのモノラルLP。
ペトラッシの管弦楽のための協奏曲は第8番まであるらしい。この第1番は1934年の作品、バルトークの有名な作品よりも古い作品だ。編成は3管のオケにサキソフォーン族とピアノというもの。
バルトークほどの完成度の高さはないものの、バロック期のコンチェルトグロッソのような、これはなかなかの名曲。何群かに分かれた独奏楽器が目まぐるしく移り変わる作品。演奏も良い。
今から30年以上前、自分が中学生の時にフルーティストのガッゼローニがピアノのブルーノ・カニーノを伴って沼津に来た。ペトラッシの作品を始めて聴いたのはこの時だ。
プログラムには、ヴィヴァルディやバッハもあったはずだが全く印象に残っていない。福島和夫やマデルナの作品もあったように記憶している。この時のアンコールがラヴェルの「ハバネラ形式の小品」とペトラッシの「スーフル」という曲だった。曲の細部は思い出せないが時間が一瞬停止したかのような不思議なこの時の感覚を今でもはっきり覚えている。
思えば自分が初めて実演で聴いた現代曲だった。
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