マルクジンスキーのショパン
雨のち晴れ。ミャンマーのサイクロンに続き、中国四川省の大地震。両国とも他国の人的支援を拒否し被害の全貌が見えてこないのが共通している。
今日は先日個性的なラフマニノフを聴かせてくれたポーランドのピアニスト、マルクジンスキーのショパン。
聴いたのはEMIのスタジオ録音でピアノ協奏曲第2番。伴奏はジュスキント指揮するロンドン響の東芝セラフィムのLPだ。
今や聴かれなくなった土俗的なショパン。ラフマニノフと同様、独特のルバートとテンポの揺れが個性的だ。インターナショナルな音楽となったショパンとは異なるスタイルだが、ショパンが生きていた時代の演奏スタイルを今に伝えるものかもしれない。
第2楽章に聴かれる絶妙な間は独特の魅力があり、ある種の毒を含んだ演奏。好悪は分かれそうだが、ショパンコンクール第3位という実績以上の説得力のあるショパン。ジュスキントの伴奏もソリストと同化した見事なもの。
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