ダンディの「コンセール」
連日の暑さで畑にひびが入ってきた。朝、昼、晩に水を撒いたが正に焼け石に水。多治見では39℃を記録したという。
今日はフランスの作曲家、ヴァンサン・ダンディの作品を聴く。20世紀始めのパリの音楽界ではラヴェルと人気を二分していたというダンディだが、あまりにも保守的で彫琢されすぎた作風のため、今では演奏されることが稀になってしまった。自分も実演ではお目にかかったことがない。
今日聴いたのは、比較的知られた夏向きの「フランス山人の歌による交響曲」ではなく、「古風な様式による組曲」と「フルート。チェロ、ピアノと弦楽合奏のためのコンセール」。
エラート原盤のLPで、パイヤール率いる室内管弦楽団に、ソロはフルートのランパル、チェロのロデオン、ピアノのデユシャブールといった面々。
ダンディの曲は、聴き始めはモヤモヤしていて訳が判らぬのが、次第に実体が見えてくるといった作品が多いが、これらは比較的わかりやすい。ダンディの最後のオーケストラ作品となった「コンセール」など、バッハのブランデンブルク協奏曲第5番をチェンバロでなく、ピアノで演奏したバージョンを聴くような趣。
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