バレンボイムのエルガー
本日快晴、ジリジリと気温が上がり真夏日となった。朝、部活動に行く娘を駅まで送った後、入院前に母が通っていた聖隷病院に薬を受け取りに行く。朝一番にだったのだが、大病院の常で2時間ほど待たされた。
待つ間に、持参した司馬遼太郎の「世に棲む日々(三)」を再読。文春文庫の表紙裏には鉛筆で1985年6月1日読了の走り書きがある。
天才としか言いようのない20代の高杉晋作の奔放な姿も魅力的だが、松蔭門下でありながら非業に倒れたり、維新後まで生き残りながら無名に終わった人たちまで詳細に描かれていることに惹かれる。
幕府や長州の上級役人たちの保身第一、事なかれ主義は今の日本にそのまま受け継がれている。
他の病院に入院中の母に薬を手渡し、帰宅後はお墓の掃除と畑作業で午前中が終わる。
ナスがいよいよ本格的に採れはじめた。日差しの強さに僅かな間に日焼けしてしまった。このままシャワーを浴びビールでも飲みたいところだが。ビールは我慢。
午後は音楽部屋で、先日のトスカニーニのベト7にカップリングされていたBBCの放送音源からベートーヴェンの「ミサ・ソレニムス」とモーツァルトの「ハフナー」を聴く。
録音は良くないがトスカニーニとしては意外なほどロマンティックな演奏。
そして、CBSのLPでバレンボイム30代の録音からエルガーの「威風堂々全曲」と「インドの王冠」組曲。
猛スピードで駆け抜けた「威風堂々」は全5曲がLP片面に収まっている。バルビローリやボールトのような風格は望むべくもないが、ロンドンフィルのソフトな音色にジェントルな趣が漂う。
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