オイストラフのメンデルスゾーン
猛暑始まる。このまま梅雨も明けそうな気配。
ダヴィッド・オイストラフの弾くヴァイオリン協奏曲を二曲聴いた。
一枚目は、オーマンディ指揮フィラデルフィア管の伴奏によるメンデルスゾーン、オイストラフ2度目の1955年録音。手持ちは日本コロンビア・モノラル10吋盤。
結局オイストラフは、この曲のステレオ正規録音を残さなかった。その後出たチャイコフスキーとカップリングされたLPは全て擬似ステレオ化されていた。豊麗でいて凛とした気品に満ちたオイストラフのヴァイオリン。この盤が世に出た頃のデンオンのモノラル専用カートリッジDL102で聴くと非常に音がよい。合わせものの名手だったオーマンディーの伴奏も見事なものだ。
もう一枚はオイストラフが初演をおこなったハチャトウリアンのコンチェルト。
オイストラフ5度めの録音となったハチャトウリアン指揮モスクワ放送響のメロディア盤。これ以上の演奏は望めぬほどの名演だが、どうも聴いていて面白くない。曲の波長が自分に合わないのだろうか。
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コメント
いつも勉強させてもらっています。
単身赴任中なので現物を確認できませんけど、
手持ちのオイストラフ盤、おっしゃるとおりの名盤ですね。
ちなみに手元(自宅)の盤は米盤で以下のようなジャケットです。
↓
http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/lp/img_lp/ml5085.JPG"
ジャケット表紙をよく見ていると、上の方に小さく、VOILIN (AMATI) COURTESY AJEMIAN と書いてましたよ。
投稿: 安田裕隆 | 2008年7月14日 (月) 22時37分
安田さん、お久しぶりです。
オイストラフのメンコンは、CBSの擬似ステを聴いた時はさほど印象に残らなかったのですが、このモノラル盤を聴いて改めて演奏の良さがわかりました。
飴色のアマティの魅力を十二分に引き出した名演ですよね。
投稿: 山本晴望 | 2008年7月14日 (月) 23時40分