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2008年8月21日 (木)

西郷直樹名人講演会

Susuki5_2 月、火と夏休みを取り、毎年の恒例となった八ヶ岳のコテージで家族と一泊。

八ヶ岳山麓はすでに秋の気配が忍び寄り、夜は肌寒いほど。ススキの穂もちらほらと見える。特に何をするでもない二日だったが、高原の爽やかな空気に身を置き、しばしの命の洗濯。

Chi_03 帰り間際に立ち寄ろうとした「風林火山の館」は、来年のNHK大河ドラマ「天地人」撮影のため臨時休館。門の外から覗いてみると、多くの人が蠢いている。主人公の直江兼次役の妻夫木聡その他、有名俳優が多数来ていたようだ。

K_img_render そして本日は、かるたの永世名人、西郷直樹名人の講演会。

開始直前の控え室で紹介されて初対面。うーん若い。なんて控えめで謙虚な人だろう。

講演では、競技かるたの奥深い世界を実にわかりやすく語る中に、凡人には及びもつかない努力と才能が徐々に明かされていく。

驚くほどの耳の良さと記憶力。そして気分の切り替えの鮮やかさは天才的だ。次に読まれる歌が読み手の子音の響きで読まれる前に判るという話。さらに読まれる前に次にどの歌が来るか判る時があるという話も、大きな説得力を持って迫ってくる。

講演中に紹介されたテレビ番組のビデオでは、普通の人と異なる名人の脳の活動が科学的に解き明かされていた。どの世界にも天才はいるものだ。

講演終了後は、会場に来ていた来月からベルリンへ留学するピアニストの海瀬京子さんと名人との初対面の場に同席。若く、偉大な二つの才能の出会いの場に立ち会えた一日。

というわけで、オケの練習は休んでしまいました。

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