小澤征爾の「火刑台上のジャンヌ・ダルク」
巷は盆休みだが自分は月、火曜日のみの休日。休みとはいえ、母の退院やらお盆の準備だのとなかなか忙しい。
昨日の2時過ぎになって、突然家内がポーラ美術館に行きたいと言い出した。「忙しいから一人で行きなさい」と言ったのだが、「場所が判らない」ということで、やむなく一緒に箱根へ車を飛ばす。
平日なので比較的道路は空いているが、箱根の急な坂道の途中で車が長蛇の列を作り、ダラダラと上っている。列の先頭を見ると、巨大なトレーラーが時速20キロでゆっくり坂道を登っていた。箱根は何度行っても道が分かりにくい。
今回も誤って県道75線を湯河原方面に曲がってしまい40分ほど時間をロス。目指すポーラ美術館に着いた時は4時を回っていた。
ガラス張りの現代的な美術館に入ると、平日にもかかわらずかなりの数の入館者だ。
ポーラ美術館所蔵の「私と村」のほか、シャガールの比較的初期の作品やリトグラフが展示されていた。
シャガール独特の鮮やかな青と赤が目に眩しい。連作「ダフニスとクロエ」はラヴェルのバレエ曲と多少筋が異なるようだ。
常設展示のルノワール、ルソー、マグリット、高橋由一の名画の数々。「浮世絵美人と化粧道具展」の浮世絵美人画もシャガールに決して引けをとらない素晴らしさだ。
今日は、オネゲルの大作オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」を小沢征爾の指揮で聴く。
ロンドン響を振った1966年録音で、手持ちはCBSの国内盤LP。後に小沢征爾はフランス語版の全曲録音もおこなっているが、この盤は英語版。
冴えたリズムと生命力溢れる躍動感が素晴らしい。オケと合唱が限界まで鳴り切った若き日のオザワ会心の名演。
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