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2008年9月に作成された記事

2008年9月30日 (火)

コルボのフォーレ

台風が次第に接近中、前線が活発化し昨日に続き雨の一日。明日から人事上の異動有り。一人増員とはいえ、また最初から教育しなければならぬことを考えると頭が重い。さらに休職中の職員も明日から復帰。

Vts_04_1 Vts_04_1c 今日は録画しておいたミッシェル・コルボ指揮するフォーレのレクイエムを観た。ここのところ毎年行っている「熱狂の日」2007年5月の記録。オケは、シンフォニア・ヴァルソヴィアにローザンヌ合唱団。

ヴァイオリンは独奏のみで、ヴィオラ以下の弦楽器にハープとオルガン。そしてトランペット、ホルン、トロンボーンが加わる第2稿(1893年版)による演奏。

残念ながらこのコルボのレクイエムはチケット完売で聴くことができなかったが、今更ながら聴けなかったことが悔やまれる名演。

Vts_04_1d 柔らかで抑制の効いた合唱は、聴いていて溜息が出るほどの美しさだ。アナ・キンタンシュの歌う「ピエ・イェズ」も感動的。

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2008年9月29日 (月)

モラルトのサンマルティーニとコレルリ

本日の最高気温は18度、肌寒い雨の一日となった。

ヤフオクで落としたLPの続き。

P1010570 Grischkathans 米VOXのLPで、H.Grischkat指揮するシュトゥットガルトプロムジカによる、ヴィヴァルディの詩篇111番。

H.Grischkatはバッハのカンタータの録音がいくつか出ていた。最も有名なものは、名歌手ヴィンダーリッヒを起用したロ短調ミサだろう。

P1010565 P1010563 米MGMでは、E.Bartlett & R.Robertsonのピアノデユオによるストラヴィンスキーの2台のピアノための曲4曲を集めたもの。

米ウエストミンスターの初期のLPから2枚。ルドルフ・モラルト指揮のウィーン響によるサンマルティニー、コレルリの合奏協奏曲とトリオソナタ。

P1010560 ヘルマン・シェルヘン指揮のウィーン国立歌劇場管によるバッハのカンタータから53,54、170番。

ソプラノはレッセル=マイダンが歌っている。

P1010559 P1010572 そしてシューベルトを2枚。シュワルツコップとエドウィン・フィッシャーによる歌曲集コロンビア盤と、ブタペストカルテットのメンバーとホルショフスキーのピアノによる「鱒」。こちらは米コロンビア盤。

CDに復刻されたものも数多いが、これらの初期のLPの数々を手に取ると、丁寧に作られたジャケットと詳細な解説に、当事の製作者たちの意気込みが自然と伝わってくる。

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フランス6人組記念演奏会

良く晴れた日曜日。9月もいよいよ最後の週となり涼しくなった。午前中は畑作業で汗を流す。

ヤフオクで落としたLPが届いた。今回は20枚あまりの古いLPが中心。いずれも50年代前半のモノラルばかりで、いわゆる高価なオリジナルの初期LPの類は少ない。一枚あたり数百円といったところ。

ジャケットの状態があまりよくないが、盤はきれいだった。東京放送のスタンプを押してあるものもあり、放送局の放出物も何枚か含まれていた。

P1010566_2 1953年にフランス6人組の作品を集めておこなわれた記念コンサートを再現した「フランス6人組の音楽」。

オリジナルは2枚組だが、これは第2集でオーリックとミヨーの作品が入っている。演奏はツィピーヌ指揮のパリ音楽院管。

仏EMIの「LES RARISSIMES」シリーズのCDでこのアルバムの全演目が聴けるが、LPでは、コクトーによるジャケットデザインがなんとも洒落ている。眺めているだけで実に楽しい。

P1010562 アンゲルブレシュト指揮するドビュッシーの「海」と「イベリア」。

オリジナルの仏盤はとても高価だが、こちらはデユクレテトムソン原盤による日本ディスク盤。ちょいと聴いてみたが、どうやらRIAAカーヴのカッテッィングではないようだ。

P1010552 P1010564 ハイドン協会のオリジナル盤から数枚。M.ウェルディケの定評あるハイドンの「ユトレヒト・テ・デウム」と「戴冠式アンセム」。

そしてデンマークの演奏者だちによるバッハのコラールプレリュード集とチェンバロ協奏曲集。こちらは、録音特性NABと書いてある。

P1010551 P1010554 有名演奏家では、リパッティの弾くバッハのコラール集とモーツァルトの8番のソナタ、米コロンビア盤。とプラード音楽祭のカザルス指揮のブランデンブルク協奏曲第4番、第5番。こちらはCDでも出ている有名な盤。

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2008年9月27日 (土)

アルバネーゼのプッチーニ

仕事はあい変わらずの忙しさで本日も仕事。爽やかなる秋の風が唯一の救い。

木曜は二週間ぶりにオケの練習に参加した。曲は「ラ・ボエーム」の2幕と3幕で、会場は市民文化センターの狭いリハーサル室。譜面は易しいが、プッチーニ独特のテンポの揺れに幻惑され気味。登場人物を象徴するモチーフの大切さを団内指揮者のF君はしきりに説明する。

さらに今回の公演日の2月1日は、奇しくも「ラ・ボエーム」の初演日であることが判明。だからといって奇跡が起きるわけでもないのだが。多少は気合が入るというものだ。

Front_mini そして金曜は、いつもの4人の定例的な飲み会。三島の割烹「はちまき」と二次会はマンションの一室のプライベートバーというもの。仕事が長引きちょいと遅刻したが、定刻15分過ぎにはいつもの顔ぶれが揃った。 

Img10543642396 今日のお酒は、蕎麦焼酎「吉兆雲海」。とりとめのない会話に4人に共通の音楽の話題を絡めながらも、するりとした飲み口に杯を重ねるペースが自然と速くなる。

二次会の早い時期に皆かなり酩酊気味。「この会も何か気の利いたネーミングが必要ね」との妙齢の美女の発案で、「次回までに山本さん考えてきてね。」ということになってしまった。(^^;

今日は下の娘の学校の文化祭。クラス対抗の合唱コンクールでは娘がピアノ伴奏を弾くことになっているという。是非聴きたいところだが、残念ながら今日の仕事は休めない。聴きに行っている家内からメールが入り。娘のクラスが優勝し、同時に最優秀伴奏者賞もいただいたとのこと。一学校内のちっぽけな賞だが自然と良い気分。親バカである。

P1010548 今日聴いたのは、メトで長いこと活躍したイタリアのソプラノ歌手リチア・アルバネーゼの歌うプッチーニアリア集。

カラスやテバルディの登場とともに、次第に人気が衰えてしまったアルバネーゼだが、この得意としたプッチーニでは、幾分軽めの声質で可憐な歌唱を聴かせてくれる。

三浦環から衣装を送られたという当たり役の「蝶々夫人」、初演指揮者トスカニーニとの録音もある「ラ・ボエーム」のミミも聴き応え十分だ。米RCAのモノラルLPで、オケはペルレア指揮のRCA管弦楽団ほかによる演奏。

P1010549 沼響のHPの聴き比べ「ベートーヴェンの7番を聴く」にクレンペラーの1968年録音の感想をアップしました。

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2008年9月24日 (水)

クーベリックのフォーレ

本日溜まった代休消化のために昨日に引き続きお休みをいただく。とても休める状況にはないのだが、休める日は、会議、来客その他のお約束が何も入っていない今日をおいてほかにない。

幸いにして良い天気だったので、畑に出て大根、えんどう豆、エトセトラ。この時期にやっておかなければならない種蒔きで汗を流す。今年は茄子の当たり年で、生り始めから二ヶ月以上経った今でも未だに実り続けている。さすがに自分も家族ももう茄子は食べ飽きた。

P1010547 昨日に引き続き、ストックホルムフィルの自主制作アルバムから、クーベリックの指揮するフォーレのレクイエムを聴いた。

クーベリックが比較的若い頃の1964年ライヴ。

クーベリックのフランス物は非常に珍しい。Orfeoにドビュッシーの歌劇「ペレアスとメリザンド」のライヴのような大物はあるが、他に頭に浮ぶのは東京でのライヴのフランクぐらいで、スタジオ録音はなかったように思う。

端正で清潔感の漂う純なフォーレ。合唱王国スウェーデンの合唱団は非常にうまい。

このCDには、クリップス指揮の「オベロン」序曲、シルヴェストリのブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」、そして大モントゥーのレスピーギの「古風な舞曲とアリア第一組曲抜粋」も入っている。

オケをウィーン風の典雅な響きに変えてしまったクリップスの「オベロン」、スケールの大きなモントゥーのレスピーギが秀逸。

P6160411 今日はもう一枚、イヴァルディとノエル・リーの弾く、仏ARIONのセット物LP「4手のためのフランスピアノ音楽集」からシャブリエの「ミュンヘンの思い出」。

こちらはワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」のライトモティーフによる6分余りの肩の凝らないパロディ集。

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2008年9月23日 (火)

クレツキのプロコフィエフ

スカッとした秋晴れの一日。今日は10日ぶりの休日。

溜まってしまった家の雑事を片付け、DVDレコーダーに取り貯めていたスピルバーグ監督、トム・ハンクス主演の「ターミナル」を漫然と眺めながら、ノンビリとした一日を過ごす。

Ph4_ph4_tt012_01 渡航中に祖国がクーデターで消滅し、パスポートが無効になってしまい進退窮まり空港に住むはめになってしまったちょっぴり間抜けで心優しいハンクス演じる主人公。

心温まる単純なヒューマンドラマのようでいて、さまざまな人種と階層の人々が集まる空港を舞台とした社会派ドラマだ。

P4280285 今日はストックホルムフィルのアルヒーヴから、パウル・クレツキ指揮によるプロコフィエフの交響曲第5番のライヴを聴いた。

透明な響きの北欧のオケをピシッと引き締めた禁欲的な名演。余白にはいっているケルテス指揮するスラヴ舞曲数曲も貴重な遺産だ。

ヤフオクに出ているクラシックLPで、久々に心惹かれる掘り出し物を見つけて入札を試みたのだが、終了10分前からみるみるうちに値が釣り上がり、開始価格500円だったのが 壱万円を超えてしまった。早々に退散。

P1010541 P1010537 沼響のHPの聴き比べコラム、「ベートーヴェンの7番を聴く」にクレンペラーの1960年録音のスタジオ録音の感想をアップしました。

続きを読む "クレツキのプロコフィエフ"

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2008年9月22日 (月)

デルヴォーのルーセル

くもり時々雨。日常業務に加え二つの大仕事の同時進行のための休日返上と連日の残業で、自分の頭も本日の空模様と同様どんより気味。

北京オリンピックの思わぬ余波で、調達資材が思うように集まらず、当初の予定は大幅に変更を余儀なくされ、これがもうひとつ仕事に微妙な影響を与えている。本日さらに人事面で新たな難題が到来。

P1010542 今日はフランスの指揮者ピエール・デルヴォーのルーセル。

録音数の多さの割には、マイナーのままで終わってしまったデルヴォーだが、シャルパンティエやラボーなど、比較的マイナーなフランス人作曲家の作品では、渋く洒落た演奏を残している。

サン・サーンスの交響詩集も、まとまりの良さとちょっぴり漂う小粋な遊び人の雰囲気が楽しめる。

このルーセルはスケールの大きさは感じられぬが、じっくり歌い込んだ味わい深い演奏。オケはデルヴォーの主兵ともいえるコロンヌ管による仏EMIのLP.

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2008年9月21日 (日)

メンゲルベルクの田園

曇りのち雨。結局、昨晩の帰宅は午前2時となってしまった。本来ならば20日は沼響の団内アンサンブル大会で、せめて御殿場高原ビール(http://gkb.co.jp/)での打ち上げには参加したかったのだが、とてもそれどころではなく、本日も9時に出勤。

この一週間は二つの大きな仕事が同時進行となり、毎晩深夜遅くの帰宅となってしまった。さすがに疲れた。曜日の感覚もなくなってきた。明日月曜日からはさらに二つの大仕事が待っている。

今日はまだ明るいうちの6時前に仕事を切り上げ、お墓参りに行く。家族揃っての夕食は何日ぶりだろうか。

P1010425 夕食後に聴いたのは、ターラから出ているメンゲルベルクの未発表録音集からベートーヴェンの交響曲第2番と第6番「田園」。

聴いているうちに不覚にも2番の途中で睡魔に襲われ寝入ってしまった。ところが「田園」の第4楽章の嵐の部分のティンパニの轟音で覚醒。

これは凄まじい演奏だ。ユニークなアゴーギクの連続の極めて個性的な表現ながら、自称ベートーヴェンの孫弟子の有無を言わさぬ説得力。

オケの非常なうまさには聴いていて鳥肌が立ってきた。これは全盛期のセル&クリーヴランド管やショルティ&シカゴ響の上を行っている。指揮者の存在が絶対的だった時代の歴史的な記録。1938年録音ながら状態は非常に良い。

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2008年9月19日 (金)

モラーヌの博物誌

台風接近中。今晩も仕事で遅くなってしまったが、このままでは職場に泊まる可能性も出てきたので、台風を理由に22時に退散。一緒に仕事をしていたSEは、宿を取り沼津にそのまま泊まることになった。続きは明日。外に出ると風雨強し。遠くでは稲妻が光っている。

今日は職場にポータブルCDプレーヤーを持参し、息抜きの時間にしばし音楽の余韻に浸る。

Viewer 聴いたのはお気に入りの「カミーユ・モラーヌエラート録音集成」から、ラヴェルの「博物誌」、プーランクの「動物詩集」などが入った6枚目。

モラーヌの柔らかで気品のある歌声にしばし職場に居ることを忘れて聴き入る。

20080919172400001 沼響のHPの聴き比べコラム「ベートーヴェンの7番を聴く」に、「第2楽章終結部のピチカートの扱いについて」をアップしました。

クレンペラー、クライバー親子が実践している第2楽章の終結部をアルコにせず、ピチカートで終わることについての私見です。

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2008年9月18日 (木)

クルトワの18世紀フランスバロック・ヴァイオリン曲集

朝夕すっかり秋らしくなってきた。西から台風が接近中。汚染米の拡散は、伝染病が広がるが如き様相となってきた。日本人の主食の米の流通がここまで複雑怪奇だとは思わなかった。厚生年金改ざんもひどいものだ。年金制度そのものの崩壊が始まっている。

月曜日から本業多忙でブログの更新もままならない。昨日も帰宅は午前零時。平均睡眠時間3時間だった今年の2月ほどではないが、とても休めなくなってきた。せめてわずかでも音楽を聴く時間を確保したい。

P1010540 今日聴いたのは、カトリーヌ・クルトワの弾く18世紀フランスバロックヴァイオリン名曲集。

フィリップスのLPで、ルブランやモンドブルの「シャッセ(狩の歌)」数曲に、ルクレールとフランクールのヴァイオリンソナタ、デユフリの「佳人ヴァルマムト」ほか、というもの。ハープシコードはB.ヴェルレ。

クルトワは、ジュネーヴ国際コンクールで、カントロフと一位なしの二位を分け合ったこともあるフランスの女流ヴァイオリニスト。エラートにルクーのヴァイオリンソナタの録音もあったはずだ。

明るく軽めの音色がこのような格調高き佳品にふさわしい。甘く切ない感傷的な叙情漂うルクレールのソナタは絶品だ。

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2008年9月14日 (日)

同窓会

ハッピマンデーによる敬老の日が第三月曜日になったことにより、昨日から巷は三連休。

ちなみに2009年は第3月曜日が21日なので、23日の秋分の日にはさまれた22日が自動的に国民の祝日となって土曜日から5連休。秋のゴールデンウィークの出現だ。とはいえ来年のことを今から期待しても鬼が笑う。実際今年のこの3日間で、自分が休めるのは本日一日のみだ。現実は厳しい。

昨日は中学校の学年全体の同窓会。学年全体としては初めてとなった10年前の前回は、学年の半分を超える130名余りが集まったが、今回の出席は80名余。地元に住んでいる自分としては、万年幹事のようなものだが、回を重ねる毎に宛先不明で戻ってくる通知が増えて来た。風の便りで鬼籍に入ってしまった同輩も数人。

ともあれ人生の折り返し点もとうに過ぎ、久しぶりに見る懐かしい皆の顔はさすがに老けた。自分では若いつもりだが、相手から写る自分の顔も同じようなものだろう。互いの余りの変貌ぶりに町ですれ違ったとしても全く気がつかないだろう。

それでも、話をしているうちに、30年以上昔の中学生の顔にお互いが変わっていくのが不思議だ。お世話になった恩師の先生方は皆70歳を超えているというのに、全く変わっていない。

そういえば、先日BS2で、同窓会を題材とした映画「コキーユ」が放送されていたな。http://www.nazuna.com/~bun/data/sakuhin/9903coq.htm

P1010538 沼響のHPの聴き比べコラム「ベートーヴェンの7番を聴く」にクレンペラーの1955年録音の感想をアップしました。

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2008年9月12日 (金)

カラヤン・イン・ザルツブルク

休んだ翌日の職場の机上は未決書類と連絡メモの山。

Polg9070 今日はドキュメンタリー「カラヤン・イン・ザルツブルク」をレーザーディスクで観る。今年DVDで発売予定だったが、なぜか発売延期となってしまった。

カラヤンが逝く2年前、1987年のザルツブルク音楽祭での記録。「ドンジョバンニ」「タンホイザー」序曲、「トリスタンとイゾルデ」から愛の死のリハーサルを中心に、プライヴェートのカラヤンがさりげなく紹介されている秀作。

「ドンジョバンニ」のリハーサルで、合唱団が他の指揮者のオペラ公演のリハーサルにかり出されていると知った時の帝王カラヤンの怒り。まだ駆け出しだったソプラノ歌手スミ・ジョーを指導する時の慈愛あふれるまなざし、暖かなアドバイスに思わず涙ぐむスミ・ジョーの姿。

「ドンジョバンニ」の終演後の舞台袖、満足そうなカラヤンが「フルトヴェングラーも驚くような素晴らしい公演だったぞ」と言っていた。カラヤンにとってフルトヴェングラーの存在が生涯トラウマとなっていたのだろう。趣味を同じくする大賀典雄さんに、最近購入したポルシェについて自慢するカラヤンの無邪気で嬉しそうな顔も印象に残る。

ジェシー・ノーマンを迎えた、「トリスタンとイゾルデ」のリハーサルと「愛の死」全曲が全編のクライマックスだ。精緻で極限まで磨きげられた凄演。

やはりカラヤンは凄かった。

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2008年9月11日 (木)

昨今の郵便局

気温は高いが、周囲はすっかり秋の気配。ツウツクホウシの声も次第に山奥に後退。本日遅い夏休み取得する。昨日から家内が二日ほど仕事で家を空けているので、それなりに忙しい。午前中は畑に肥料を撒いた後、近所の郵便局へ行く。実は今日休みを取った理由の一つがこれ。

先日キャッシュカードが割れてしまったので、再発行手続きをおこなったのだが、その後携帯電話に局員から電話が入り、「こちらのミスで申請用紙を間違えてしまいました。つきましては再度手続きをおこなうので来てください」との連絡を受けた。

こちらも多忙な身、「とても平日行くことができないので、用紙を送って欲しい」と伝えたところ、「細かな手続きがあるので、郵送ではできません」とのこと。

いささか納得しかねぬ部分もあったのだが、とにかく今日休暇を取って郵便局に行き、先日の男性担当者に来訪の意味を伝えたところ。おもむろに用紙を出し「こちらに書いてください」とのこと。この男性職員のミスのために休暇を取って再訪となったのだが、相手からは謝罪の言葉は一切なし。

憮然として筆を走らせながら「このためにわざわざ休暇を取ったのですよ」チクリと一言呟いたところ。相手の男性局員は、傍らのパソコンを覗きながら横顔のまま、「それはすいませんねぇ」と一言。

あまりのその態度に、さすがにこちらはキレてしまいました。「お前のミスのために、こちら仕事を休んで来ているのに、その態度は何事だ!」と声を荒げたところ、周囲の局員たちは一斉に固まり、お客も驚いていました。相手の大柄な男性局員は、こちらを凝視したまま完全直立不動状態。よほど怖かったのだろうか。

あまりネチネチと苛める気はないので「局長さんを出しなさい」と言ったところ、「局長は会議で不在です」との言葉が返ってきた。「いつまでですか?」と聞いたところ「来週の火曜日までです。」とのこと。

これ以上言う気も失せ、「ずいぶんと長い会議ですねぇ」と一言皮肉を言って郵便局を後にしました。

郵政民営化とは聞こえはいいが、結局何も変わっていませんでした。

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2008年9月10日 (水)

コステラネッツのホヴァネス

秋が駆け足でやってきた。昼間もカラッと乾いた暑さで過ごしやすい。夜も涼しく、もう窓を開けては眠れない。仕事も本日大きなひとつの節目となった。問題山積みだが、明日は未消化の夏休みを取らせていただく。

P1010534 今日はアンドレ・コステラネッツ指揮、彼の管弦楽団によるホヴァネス作品集を聴いた。

鯨が海から飛び上がっているジャケットで有名なレコードだ。確か70年代の最後に国内盤LPが出たように記憶している。

この時、録音されてかなりの年月を経ているLPで、しかもあまり売れそうにない現代曲のLPをCBSソニーが突然売り出したのに不思議な思いがした。

エキゾティックで神秘的なホヴァネスの音楽。この中では、ザトウクジラの鳴き声付きの「そして神は偉大な鯨を創りたもうた」、ナレーション付きの「オマル・ハイヤームのルバイヤート」が感銘深い。コステラネッツの演奏も良い。オケも非常にうまい。鯨の悲鳴にも似た痛切な声が印象に残る。

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2008年9月 9日 (火)

巌本眞理のルクー

今年から引き継いだプロジェクトに始動期の初歩的なミスを発見。この時期に来て問題が浮上し手詰まり状態に。うーん困った。

Anoc6011a ロームミュージックファウンデーションの「日本SP名盤復刻選集」から巌本眞理の弾くルクーのヴァイオリンソナタを聴いた。

細やかな叙情と清楚な歌。このロマンティックな名品にふさわしい名演だ。

P8120512 妖しくも美しい野辺地瓜丸のピアノ伴奏も絶品。

1949年のSP録音復刻CD.

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2008年9月 8日 (月)

フルネの「夏の牧歌」

過ぎし夏を偲ぶわけではないが、オネゲルの「夏の牧歌」が聴きたくなった。

小さな弦楽合奏と一本ずつの木管楽器にホルン、というシンプルな編成。

大学に入って間もない頃。自分が所属していた大学オケが室内楽演奏会のトリとして取り上げた。自分は舞台袖で聴いていたが。漣のような弦楽器に乗って、美しく響くホルンの音に陶然としたものだ。

Coco70425 本日聴いたのは、名匠フルネがオランダ放送フィルを振ったDENONのCD。品格のある柔らかなオネゲル。

P1010536 もう一枚は「カミーユ・モラーヌエラート録音集成」から、フォーレの歌曲「幻想の地平線」。こちらも時代LPから親しんでいたモノラル録音。

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2008年9月 7日 (日)

ルルーのトゥランガリラ交響曲、LP盤

残暑続く、夕方から激しい雷雨。これから忙しくなるというのに、夏の疲れがそろそろ出始めたようだ。全身のだるさが抜けない。土日でゆっくり疲れを取りたいところだが、本日も出勤。これから長い一週間が始まる。

P1010528 帰宅したらヤフオクで落としたLPが届いていた。先日CDで聴いたばかりのルルー指揮のメシアン「トゥランガリラ交響曲」。

ACCORDのCDの音があまりにも甘すぎるので、LPと聴き比べてみたかった。ちょうど国内盤が比較的廉く出ていたので落札。オリジナルのヴェガ盤はかなり高価だが、国内盤はさほどでもない。

ヴェガ盤と同じく真紅のクロスの箱が目に眩しい。しかも芸術祭参加アルバムということで、メシアンの自筆譜をふんだんに使った解説が非常に充実している。オンド・マルトノの基本的な説明や、メシアンの対談が収録されているのも嬉しい。

P1010530 P1010531_2 そして自身もハープのための素敵な作品を書いているマルセル・グランジャニーの弾く「スペイン、ハープ曲集」。

カベソン、ソルといった古典的な作曲家から、アルベニス、グラナドス、ファリアたちの作品を集めた米キャピトル盤LP。

ロッテ・レーマン75歳記念アルバム、コロンビア盤LP。こちらは1941年録音のレーマンの未発表録音を集めたもの。

P1010529 そしてN響への客演でおなじみのワルベルク指揮バンベルク響によるモーツァルト交響曲第40番。

オイロディスク原盤による日本コロンビアLP.オークションの表記では「ジュピター」とのカップリングと書いてあったが。「ジュピター」はパウムガルトナーの演奏だった。この録音は既に持っている。

P1010532 沼響のHPの聴き比べコラム「ベートーヴェンの7番を聴く」に、シューリヒトの1957年、ウィーンフィルとのライヴの感想をアップしました。

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2008年9月 6日 (土)

トスカニーニのミサ・ソレニムス

7cadnjp9hcadj7nr7cajwtmx0cacui3fu_2 本日の貴重なる休日は、ちょっと早起きして畑作業。まだ実り続けているナスと秋に収穫予定のサトイモを残し、旬の去ったオクラ、ピーマンなどを取り除く。空いたスペースを耕運機で耕し、冬野菜の種まきに備える。

ここまで所要時間2時間ほど。ついでに熟し始めているイチジクを収穫。軽い運動と道楽を兼ねた畑作業なので気楽なものだ。

比較的時間の余裕のある休日は大曲を聴く。今日はトスカニーニの指揮するベートーヴェンの「ミサ・ソレニムス」。

P1010527 トスカニーニのミサソレの何種かあるうちから、ミラノフ、ビヨルリンクやキプニスらの大物歌手を揃えた1940年カーネギーホールでのライヴを聴いた。手持ちはクアドロマニアのCD。

強靭なカンタービレと荒々しいまでの激情に支配された白熱の名演。実力を出し切った4人の歌はさすがに凄いものだ。

P1010533 53年のRCA盤も聴いてみた。手持ちは米RCAの初期LP。

録音は当然ながらこちらの方が良いが、歌手は40年録音と比べるとかなり聴き劣りがする。

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2008年9月 4日 (木)

プッチーニのテンポのゆれ

朝晩涼しくなってきた。仕事も高値安定。帰宅も毎晩9時過ぎになってきた。週一日休めれば良いとしよう。7月の後半から軽い咳が止まらない。はじめは風邪のようにも思えたのだが違うようだ。オケの練習でも、吹いている途中で咳が出そうになり困ってしまった。一度医者に見てもらおうと思う。

毎週木曜はオケの練習。今年で沼響創立25年目、第一回から全ての定期演奏会に参加している。どんなに忙しくとも、なんとかこれだけはキープしたい。

今は来年2月の「ラ・ボエーム」公演に向けての練習が始まっている。沼響としては「椿姫」以来2回目のオペラ全曲公演だ。「椿姫」の時は、本番前日に予期せぬアクシデントもあり、波乱万丈の公演となったが、今から思うと、この「椿姫」公演を境に沼響の実力が飛躍的にアップしたように思う。今回の「ラ・ボエーム」も沼響にとって新たな起爆剤になるだろうか。

今日の練習は、第1幕と第4幕。歌手なしでのオペラの練習は掴み所がない。テンポの揺れるプッチーニだとなおさらだ。この微妙な揺れはイタリア語のイントネーションと微妙に連動しているのだろう。あくまで歌手が主役のオペラなので、伴奏の事情を無視したテンポの変化が各所で出現するのに苦労する。

第一幕の4番ホルンなど、四分の四拍子の小節1拍めの裏から始まる4分音譜+8分音譜の下降音型のシンコペーションの2拍めに慣習的なフェルマータが付いている。どちらの音譜にフェルマータが掛かるのか迷ってしまう。

271 これは初演者トスカニーニの録音で確認してみよう。

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2008年9月 3日 (水)

コンセルトヘボウ・アンソロジーのアンセルメ

残暑続く。本年目玉の大きなプロジェクトは準備段階が終わりいよいよ本格始動。終了が15年後という遠大なお仕事で、完了時には自分は職場にいないことが見えている。

P1010524 今日はエルネスト・アンセルメの演奏を聴いた。ロイヤル・コンセルトヘボウ管のヒストリカルライヴの集大成コンセルトヘボウ・アンソロジーの一枚で、1940年2月19日のライヴ。

曲はアンセルメの定評のあるラヴェルから、組曲「マ・メールロア」。後のスイスロマンド管との録音と同様通常の組曲に後にラヴェルがバレエ用に作曲したプレリュードを加えて演奏している。

P1010523 ついでにステレオ再録音と聴き比べてみた。

この二つの録音には20年の開きがあるが、解釈は驚くほど異なる。

トロリと濃厚、ロマンティックなコンセルトヘボウ盤は、オケが非常に優秀なためにテンポを大胆に変化させている。一方のスイスロマンドの演奏は、パステル画のような淡い響きの薄さが特徴。

それにしてもスイスロマンド管の実力は、コンセルトヘボウ管と比べて著しく聴き劣りがする。木管の一部などかなり危うい。

P1010526 P1010525 沼響のHPの聴き比べコラム「ベートーヴェンの7番を聴く」に、シューリヒトの国連議会場でのライヴの感想をアップしました。オケはウィーンフィル。

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2008年9月 2日 (火)

アン・シャインのラフマニノフ

職場内で心の病で悩む者有り、同種の病で苦しむ永年の友人から、いろいろと苦しさは聞いていたので、病気休暇を取り気長に療養することを勧めた。この種の病は、見かけ上が健康なだけに他人の誤解を招きやすく、周囲に理解を求めるのに難儀。

P1010507 今日は、アメリカの女流ピアニスト、アン・シャインの弾くラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を聴いた。

1959年のヨーロッパ楽旅の際の録音だという米KAPPの録音。伴奏はグーセンス指揮するウィーン国立歌劇場管弦楽団。同時にショパンのピアノ協奏曲第2番も録音されている。

アン・シャインは、50年代後半から60年代初めにかけて華々しく活躍したというが、今はほとんど忘れられている存在だろう。この録音もCD化された形跡はない。自分の手持ちでは、リーダーズ・ダイジェストの「愛の夢」があったくらいだ。

鮮やかなテクニックの切れとか、重量感を求めるむきには勧められない演奏だが、このような品の良い清楚なラフマニノフも良いものだ。グーセンスの伴奏はソツのない出来。

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2008年9月 1日 (月)

リヒテルのイタリア協奏曲

今日から9月、夜になって福田首相辞任のニュースが飛び込んできた。就任してわずか一年。安倍首相の時もそうだが、自分の手に負えなくなり簡単に投げ出してしまった。鳥羽伏見の戦いに敗れた晩に、家来を置き去りにして大阪城から夜逃げした徳川慶喜のようなものだ。景気も失速、犯罪多発、先行きが見えない日本。

P1010521 クラシックのCDなどほとんど置いてない近所の中古本屋でリヒテルのCDを見つけた。10年ほど前に発売されたメロディア原盤の国内盤だが、どうも発売元がはっきりしない。

収録曲は、バッハの「イタリア協奏曲」「幻想曲とフーガBWV.944」、ハイドンの55番とベートーヴェンの第12番のピアノソナタにショパンの1番と2番のバラードで、1948年から1963年にかけての録音。480円也。

この中のバッハを聴いてみた。リヒテル特有の黒光りするような重い音色に強い意志の力が感じられる。BWV944は初めて聴く演奏だ。

気がつくと、7月の半ば以来音盤は全く購入していなかった。購入数よりも聴く数が上回り、未聴音盤もだいぶ減った。

P1010522 もう一枚バッハ。ギュットラーのトランペットを中心としたエテルナのLPで、バッハのカンタータからトランペットの活躍する部分を集めたもの。

弦楽器に柔らかく溶け込むギュトラーの音色が美しい。音もアナログの最上の音が楽しめる。

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