コステラネッツのホヴァネス
秋が駆け足でやってきた。昼間もカラッと乾いた暑さで過ごしやすい。夜も涼しく、もう窓を開けては眠れない。仕事も本日大きなひとつの節目となった。問題山積みだが、明日は未消化の夏休みを取らせていただく。
今日はアンドレ・コステラネッツ指揮、彼の管弦楽団によるホヴァネス作品集を聴いた。
鯨が海から飛び上がっているジャケットで有名なレコードだ。確か70年代の最後に国内盤LPが出たように記憶している。
この時、録音されてかなりの年月を経ているLPで、しかもあまり売れそうにない現代曲のLPをCBSソニーが突然売り出したのに不思議な思いがした。
エキゾティックで神秘的なホヴァネスの音楽。この中では、ザトウクジラの鳴き声付きの「そして神は偉大な鯨を創りたもうた」、ナレーション付きの「オマル・ハイヤームのルバイヤート」が感銘深い。コステラネッツの演奏も良い。オケも非常にうまい。鯨の悲鳴にも似た痛切な声が印象に残る。
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コメント
コステラネッツのホヴァネス、いいですね。
安田はディスクユニオンでCBSソニーのたぶん再発輸入盤を100円で捕獲しています。
拙サイトにも記載がありますが、クルト・ワイルの「マック・ザ・ナイフ」のオリジナル・オーケストレーションもなかなか良い感じだと思っています。
投稿: 安田裕隆 | 2008年9月11日 (木) 08時12分
安田さん。
コステラネッツは軽音楽専門みたいな扱いをされていますが、このホヴァネスを聴くと実にうまいもんです。オケもいいなぁ。
ところで、この国内盤LPにはワイルは入ってなくて、平岡養一のシロフォンソロによる「日本の版画による幻想曲」など、コステラネッツの指揮したホヴァネスが6曲入っていました。
私もこのLPはユニオンの400円コーナーで入手しました。
投稿: 山本晴望 | 2008年9月13日 (土) 07時23分