アン・シャインのラフマニノフ
職場内で心の病で悩む者有り、同種の病で苦しむ永年の友人から、いろいろと苦しさは聞いていたので、病気休暇を取り気長に療養することを勧めた。この種の病は、見かけ上が健康なだけに他人の誤解を招きやすく、周囲に理解を求めるのに難儀。
今日は、アメリカの女流ピアニスト、アン・シャインの弾くラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を聴いた。
1959年のヨーロッパ楽旅の際の録音だという米KAPPの録音。伴奏はグーセンス指揮するウィーン国立歌劇場管弦楽団。同時にショパンのピアノ協奏曲第2番も録音されている。
アン・シャインは、50年代後半から60年代初めにかけて華々しく活躍したというが、今はほとんど忘れられている存在だろう。この録音もCD化された形跡はない。自分の手持ちでは、リーダーズ・ダイジェストの「愛の夢」があったくらいだ。
鮮やかなテクニックの切れとか、重量感を求めるむきには勧められない演奏だが、このような品の良い清楚なラフマニノフも良いものだ。グーセンスの伴奏はソツのない出来。
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