リヒテルのイタリア協奏曲
今日から9月、夜になって福田首相辞任のニュースが飛び込んできた。就任してわずか一年。安倍首相の時もそうだが、自分の手に負えなくなり簡単に投げ出してしまった。鳥羽伏見の戦いに敗れた晩に、家来を置き去りにして大阪城から夜逃げした徳川慶喜のようなものだ。景気も失速、犯罪多発、先行きが見えない日本。
クラシックのCDなどほとんど置いてない近所の中古本屋でリヒテルのCDを見つけた。10年ほど前に発売されたメロディア原盤の国内盤だが、どうも発売元がはっきりしない。
収録曲は、バッハの「イタリア協奏曲」「幻想曲とフーガBWV.944」、ハイドンの55番とベートーヴェンの第12番のピアノソナタにショパンの1番と2番のバラードで、1948年から1963年にかけての録音。480円也。
この中のバッハを聴いてみた。リヒテル特有の黒光りするような重い音色に強い意志の力が感じられる。BWV944は初めて聴く演奏だ。
気がつくと、7月の半ば以来音盤は全く購入していなかった。購入数よりも聴く数が上回り、未聴音盤もだいぶ減った。
もう一枚バッハ。ギュットラーのトランペットを中心としたエテルナのLPで、バッハのカンタータからトランペットの活躍する部分を集めたもの。
弦楽器に柔らかく溶け込むギュトラーの音色が美しい。音もアナログの最上の音が楽しめる。
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