« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »

2008年10月に作成された記事

2008年10月29日 (水)

ゼッキのシューベルト

天気が良いので久しぶりに自転車で通勤。職場までの所用時間は20分弱。運動不足解消にもなるしガソリンも食わない。良い事ばかりだがなかなか長続きしない自分。

P1010548 今日はワルシャワフィル自主製作CDから、カルロ・ゼッキとパウル・クレツキの指揮で聴く。

ゼッキはシューベルトの、最近は第8番と呼ばれるハ長調の「ザ・グレイト」交響曲1955年ライヴ。クレツキはモーツァルトの交響曲第39番1962年の記録。

指揮者、ピアニストとして超一流だったイタリアの指揮者カルロ・ゼッキ。その門下にはアバドとバレンボイムがいるが 、指揮者としてはほぼ忘れられている存在だろう。

最晩年に群馬交響楽団に来演したこともあったが、「おはよう」と「疲れた」の二言しか発しないリハーサルだったのに、本番は神がかり的な名演奏だったという。http://www.ezuko.com/degi-uzu/vol003.html

客演時にはパート譜を持参したというゼッキの超個性的なシューベルト。冒頭ホルンのノンキで鄙びた響きには驚かされるが、曲が進むにつれてテンポを大きく動かし、ロマンティックで壮大に音楽が展開していく。 譜面にかなり加筆がある。

その天国的な長さにしばし睡魔に襲われがちな曲だが、これほど面白い「グレート」は類を見ない。

クレツキのモーツァルトも隙のない引き締まった演奏。渋くて燻銀の名匠二人の名演だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月28日 (火)

シェルヘンの「フーガの技法」

夜になって冷えてきた。冬の到来も近い。19日の半ば徹夜のような状態から昨日の静岡出張まで職場に顔を出さない日はなかったのだが、今日は半ば強引に代休取得。

2008102816250000 午前中は畑作業の後、買い物をしながら市内のブックオフなどの中古本屋を久しぶりに回ってみた。

買い物時のスーパーの屋上駐車場からは愛鷹山に隠れ、頂上部分だけ顔を出した富士山がよく見えた。昼間の気温の高さに冠雪は溶けたようだ。

ブックオフでは何冊か文庫本を購った後に、CDコーナーへ回る。あい変らずの不可解な値付けでNAXOSの中古に千円の値が付いていたりする。

P1010553 P1010550 あまり期待せずに750円以下のコーナーに行ってみたら、あったあった。大部分のCDが750円なのに、鈴木雅明率いるバッハコレギウムジャパンのバッハのカンタータBIS盤が250円。これは安い。

もう一件、地元資本の中古本屋ブックバンクへ寄ってみた。こちらのCDではクラシックはほぼ480円均一。ここでは、ハンツ・ツェンダー指揮するシューマンの交響曲第2番、4番のCPO盤を発見。

P1010554 もうひとつはシェルヘン指揮&編のバッハの「フーガの技法」のウエストミンスター原盤のCD.こちらは2枚組なのになぜか480円。溜まっていた千円分のポイントカードで買ったのでタダみたいなものだ。

P1010548 P1010549 P1010555

沼響のHP、聴き比べコラム「ベートーヴェンの7番を聴く」に、フルトヴェングラーのスタジオ録音の感想をアップしました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月27日 (月)

バーンスタイン、ロシアライヴ

本日静岡へ出張。天気も良く、車窓から雄大な富士がよく見えた。沼津へ帰着後そのまま職場で残務整理。疲労が身体深く沈殿しているのがよくわかる。

P1010547 今日はバーンスタインの1959年ロシア・ライヴを聴いた。

曲は、「エグモント」序曲、ブラームスの交響曲第1番、「ラ・ヴァルス」というもの。ラヴェルはモスクワ、他の2曲はレニングラードでのライヴ。

ソ連崩壊後海外へ流出し、得体の知れない様々なレーベルから出ていたメロディア音源の中の一枚。

バーンスタインが最も元気な時期、しかも東西冷戦がまだ冷めぬ時期のソ連での演奏。予想とおりの、火の噴くような疾風怒濤の演奏が聴ける。ブラームスのフィナーレ終結部での我を忘れた煽りたてが凄まじい。これほどテンポの速いブラームスは初めてだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月26日 (日)

ボールトのバルトーク

強風の吹き荒れる中、晴れたり雨が降ったりとおかしな一日。早朝、娘を駅まで送りながら職場に立ち寄り一仕事。まだ6時ちょいと過ぎなのであたりは暗い。

今日は沼津市長選もあり、仕事の帰りに投票を済ます。今回は立候補者4人、現職の不出馬もあり本命不在の大混戦。さぞや激しい選挙戦と思いきや、投票率は47%ちょっとの長期低迷は変わらず。

政治不信、誰がなっても同じ、候補者のことがよくわからない、といった理由は判らなくもないが、これは低すぎる。今のような世の中になってしまったのは、政治にあまりにも無関心な有権者にも責任があるのではなかろうか。

P1010542_2 今日はイギリスの名指揮者サー・エードリアン・ボールトのバルトーク。

ロンドンフィルハーモニック・プロムナード管を振った「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」と「弦楽のためのディヴェルティメント」を聴いた。

NIXA原盤のウエストミンスターのモノラルLP。1955年録音。

ボールトのバルトークは非常に珍しい。いわゆる現代音楽然とした雰囲気は感じられず、かっちりとまとまった落ち着きが感じられるのがボールトらしいが、弦チェレのような曲だともう少し鮮烈なインパクトが欲しい。

その点、民族色を前面に出したディヴェルティメントは楽しめた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月25日 (土)

ホグウッドの「アルルの女」

今日は土曜日だがいつもと変わらぬ仕事の一日。来週はなんとか一日くらいは休みたいというのが切実な願い。

高校に通う娘が、吹奏楽で「アルルの女」組曲の練習を始めるから、というので、親子一緒にビゼーを聴いてみた。

714 まずは定番、クリュイタンス&パリ音楽院管による演奏。

遅いテンポが時代を感じさせ、今聴くともう少しスピード感が欲しいような気がするが、艶のある管楽器のソロはやはり何物にも変えがたい魅力のある演奏だ。

有名なメヌエットのフルートソロのうまさには、思わず黙って聞き惚れてしまった。

P1010550 続いて初演時の20人ほどの編成によるホグウッド&バーゼル室内管による演奏。アルテ・ノヴァから出ている「ホグウッド、劇場のための音楽シリーズ」から第一集。

劇付随音楽「アルルの女」からホグウッド自身の校訂による9曲が演奏されている。

通常の組曲ではホルンが嚠喨と吹き鳴らす「カリヨン」が、ピアノと数本のヴァイオリンで始まるなど、田舎の芝居小屋そのものの素朴な響きがなんとも良い味を出している。

カップリングのR.シュトラウスの「町人貴族」も楽しい出来だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月24日 (金)

ファリアの劇的カンタータ「アトランティダ」

本日一日雨。日曜日から続く休みなしの一週間はようやく終わりに近づいたが、明日も出勤予定。ここ数日期日の迫った仕事から機械的に処理するモノトーンな日々。もう少しクリエイティブな姿勢を持ちたいものだが気力が続かん。

昨晩は文化センター大ホールでオケの練習。
到着したのは8時30分過ぎで「ラ・ボエーム」の第1幕後半と第4幕の終わりの部分のみの参加。オケピットを想定した楽器配置でホルンは左翼の最後列。真後ろに反射板があり、碌にウォーミングアップをせずに吹いている我ながら情けない音がストレートに耳を直撃。


P1010550 今日は、ファリアの未完の大作、劇的カンタータ「アトランティダ」を聴いた。

スイスCASCAVLLEから出ていたCDで、ファリアと親交のあったアンセルメによるライヴ。
オケはスイス・ロマンド管にローザンヌの合唱団。ソプラノは、まだ30才になったばかりの無名時代のモンセラート・カバリエ。バリトンはハンス・レーフスたちによる1963年4月3日のライヴ。

ファリアの遺作となったアトランティス大陸の興亡を題材とした「アトランティダ」はファリアの死後に弟子のハルフテルが補筆完成させている。テキストはカタルーニヤの詩人ベルダゲールの叙事詩「アトランティダ」。

ベルタゲールの詩は長大なものらしいがファリアが再構成し、コロンブスが少年時代に夢見たアトランティス大陸を見つけるために探検に出発するといった、少年向け冒険小説のような単純なものとなっている。

雄大な自然が目の前に広がるような壮大な音楽は素晴らしい。だが、ファリア自身が完成させていない悲しさ。ストーリに一貫性を欠くのと、後半になるにつれて音楽が散漫になるのが惜しい。

YOUTUBEはルービンシュタインの弾く「火祭りの踊り」。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月22日 (水)

プラハ・スピリット・クインテット

日曜から月曜の朝まで費やした仕事は未だ先が見えず、今週は水曜日にして早くも息切れ気味。

懸案事項は山積みだが、「プラハ・スピリット・クインテット」のチケットを頂いたので、仕事を強引に切り上げて、会場の沼津市民文化センターへ足を運ぶ。

Img01 先週の水曜日のベルリンフィル弦楽五重奏団と同じく、弦楽四重奏にコントラバスが加わる全く同じ編成。この珍しい編成のコンサートが、沼津のような地方都市で2週続くのも珍しい。おまけに、こちらも隣町の三島信用金庫主催の入場無料のありがたいコンサート(ベルリンフィルは法人会主催のチャリティだった)。

P1010545 プラハ・スピリット・コンサートのメンバーはいずれもプラハで学び、プラハ室内管やプラハ響のメンバーが中心。

自然と先週のベルリンフィルと比べてしまうが、コンサートの姿勢そのものが全く異なり、こちらは軽い曲が中心の気楽なサロンコンサート。

前半は、「モルダウ」、ワルツ「ウィーン気質」、ドヴォルジャークの「アメリカ」の第2楽章、スラヴ舞曲から2曲、クライスラーから2曲、「ばらの騎士」からワルツ。後半はコール・ポーター、デューク・エリントンその他のジャズスタンダードに、最後はバーンスタインの「ウエストサイド・メドレー」というもの。

しっかりした技術で、聴かせ所をはずさないのはさすが。スラヴ舞曲の軽妙で独特のこぶしは説得力十分。ドヴォルジャークはやはり彼らの音楽だ。

土の香りがするようなヨハンとリヒャルトの両シュトラウスも実に楽しい。衣装も替えた後半のスタンダード名曲集もノリノリのゴキゲンな出来。

満席のお客も大いに沸いていた。客を心から楽しませるプロのお仕事。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月21日 (火)

ヴァルター・ゲルヴィッヒのリュート

P1010543 今日はリュート復興の祖、ヴァルター・ゲルヴィッヒの弾くバッハを聴く。ベレンライター・ムジカフォン原盤の日本コロンビア盤LP。

ジャケット内に、1978年11月19日購入のメモが入っている。今からちょうど30年前の学生時代に購入した懐かしい盤だ。

当事の自分は、LPを購入した時に、購入日、場所と簡単な感想メモをジャケット内に入れておく習慣があったことを思い出した。

曲目は無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番、無伴奏チェロ組曲第1番、その他のリュート編曲数曲。多くはゲルヴィッヒ自身の編曲だ。古い盤で多少カビが生えていたりしたのでバランスウォッシャーで洗浄してから聴く。

暖かで心が洗われるようなバッハだった印象は今聴いても変わらない。若い頃には聴き取れなかったが、繰り返しの部分で微妙に音色の変化を付けていることに、初めて気が付いた。

P1010544 よほどこの演奏の印象が強かったのだろう。その後第2集も購入している。こちらの購入日は1979年3月9日。内容はバッハと無伴奏チェロ組曲第5番の編曲とブクステフーデとパッヘルベルの作品。

廉価盤のため、第1集と同じデザインで、色を変えただけの共通ジャケット。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月20日 (月)

ワルベルクのモーツァルト

晴れた日が続いたが夜になって遠くで雷が鳴っている。日曜日に大きな仕事があり出勤したところ、予定が大幅に狂い仕事の終えたのは、なんと今日の午前3時過ぎ。

帰宅して一風呂浴びると5時近くになってしまった。この時間になると、目が冴えて眠れそうにもないが、とにかく横になる。ウトウトとしたところで、娘達が起き出して騒がしくなってきた。今日は月曜日、一週間の始まりなのだ。

仕事を休むわけにもいかず出勤。なんとか気力で持たせたが、頭も体も重くなってきたので8時には帰宅。

P1010543_2 こんな時はモーツァルト。N響での客演でおなじみのハインツ・ワルベルクの交響曲第40番。

オケはバンベルク響のオイロディスク原盤の日本コロンビアのLP。カップリングはパウムガルトナー指揮のザルツブルク・カメラータアカデミカによる「ジュピター」。

木調の渋い響きのバンベルク響に身を任せた演奏。良く言えば自然体、悪く取れば無為無策と言えないこともないが、どんな曲でも高い水準で聴かせるこの職人芸がワルベルクの身上だ。片面のどっしりとしたパウムガルトナーの立派な「ジュピター」よりも疲れた体には心地よい。

P1010544 沼響のHPの聴き比べコラム「ベートーヴェンの7番を聴く」に、クレンペラーが北ドイツ放送響を振ったライヴ録音の感想をアップしました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月18日 (土)

ビーチャムのボエーム

10月も半ばを過ぎ、富士山の頂に雪が見える。今日は休日。天気も良いので、昼食後、自転車に乗り家の近くの牛臥山公園に行ってみた。

2008101813410000 この辺りは、昭和40年代のはじめまで使われていた沼津旧御用邸があり。明治、大正の頃には、大山巌や西郷従道らの明治の元勲たちの別荘が軒を連ねていた。

学習院の遊泳場もある遠浅の美しい海水浴場は、自分の子供の頃は賑わっていたが、その後水産加工工場の廃液が流れ込み、とても泳げる海ではなくなってしまった。

最近、海はかつての美しさを取り戻しつつあり、周辺も公園として整備されている。

2008101813440001 120781620346316427535 久しぶりに行ってみると、駐車場はほぼ満車状態。土曜日ということもあり、新しい公園には子供連れの若い家族とアベックが多数遊んでいる。

しばらく遊歩道を歩き、後ろを振り返ると家の裏山が良く見える。日の光を反射した駿河湾も美しい。大山巌の別荘跡地は石垣は当事のままで一面の芝生となり親子連れが遊んでいた。

今日は比較的時間があるので、来年2月公演の「ラ・ボエーム」をビーチャムの指揮で聴く。1956年録音の米セラフィムLP。声楽部のみ2チャンネル録音という変則的なものだが、音に不満は感じられない。

P1010539 ボヘミアンそのものの生涯を送ったビーチャムにとって、この曲は共感するものが大きいのだろう。溌剌とした音楽運びの中に漂う暖かさと悲哀感は、このオペラの特徴を余すことなく描き上げている。

RCAビクター管弦楽団としか表記されていないオケ。これがまた非常にうまい。実体はメトロポリタン歌劇場管だという。

そしてなによりも当事30代前半だったロス・アンヘレスの可憐なミミと、名歌手ビヨルリンクのルドルフォが実に素晴らしい。他の歌手も粒揃いの出来。

自分が今まで聴いた「ラ・ボエーム」の録音の中で、最も好きな演奏になりそうだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月17日 (金)

ティントナーのブラームス

空の青さが目に染みるような爽やかな朝。湿度も低く一年のうちでこの時期が一番過ごし易い。

昨日の練習は「ラ・ボエーム」第一幕。小ホールでの練習。やっと一幕の全貌が見え始めてきた雰囲気だが、手探り状態は変わらない。今までの練習とは勝手が違い、オケのメンバーの微妙な戸惑いと不安感はまだ払拭されていない。ポスターも出来上がったが、あと3ヶ月で仕上がるだろうか。

仕事を終え、帰宅するとBS2でカーペンターズ特集をやっていた。11時近くで、番組ももう最後の部分だったが、リチャード・カーペンターも出演し、70年代前半のカーペンターズの映像が紹介されていた。

カレン・カーペンターのヴォーカルは天才的な閃きに感じさせるもの。個人的な懐かしさを割り引いても、時代を超えた普遍の価値を持つ名曲ばかりだ。

557237 今日はG.ティントナーのブラームスを聴いた。

カナダ、ケベック州のオケ、シンフォニア・ノヴァスコシアを振ったライヴでNAXOSから出ているもの。曲は交響曲第3番とセレナーデ第2番。

のびやかでいて堂々とした、巨匠の風格を感じさせる名演だ。暖かで自然な音楽の流れが実に良い。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月15日 (水)

ベルリンフィル弦楽五重奏団

10月も半ばを過ぎ今年も先が見えてきた。が、見えてこないのが自分の仕事の着地先。

2008a 今日は仕事を早く切り上げ、ベルリンフィル弦楽五重奏団沼津公演に行く。毎年恒例の沼津法人会青年部主催のチャリティコンサートの往復葉書で申し込む無料コンサート。毎年ありがたいことです。

高校生の娘は学校経由でチケットが回ってきて友達と鑑賞。自分は家内と会場で待ち合わせ。

曲は、モーツァルトのディヴェルティメントK138,チャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」、グリーグの「ホルヴェアの時代から」、休憩をはさんでシューベルトの大曲、弦楽五重奏曲ハ長調というもの。

1108_vassilieva_a ベルリンフィルの首席クラスのメンバーに、17歳でミュンヘン国際音楽コンクール2位となった逸材、ロシアの女流チェリスト、タチアナ・ヴァシリエヴァを迎えたクインテット。

世界最高の名人芸と透明で緻密なアンサンブルを堪能。中では、チェロのヴァシリエヴァとコントラバスのナビル・シェハタが傑出。チャイコフスキーでは、チェロのソロを前面に押し立てたアレンジで、ストラディヴァリウスの美しい響きが会場の隅々まで鳴り響いていた。

シューベルトは、オリジナルのチェロ2本に替えてチェロとコントラバスの編成。コントロールの利いたアンサンブルで、重厚さと透明感が見事に共存。第一楽章第2主題の、原曲ではチェロの二重奏で下をヴィオラのピチカートで支える部分など、コントラバスとチェロの絶妙なバランスで聴かせてくれるあたりの心憎さ。50分近い長丁場を、クラシック音楽にはあまり馴染みのないような客の心を最後までしっかり掴んでいた。

アンコールは3曲。バーバーの「弦楽のためのアダージョ」とドヴォルジャーク(曲名失念)、最後はピアソラ(こちらも曲名は判りませんでした。)という大サービス。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年10月13日 (月)

A.Jemelikのハチャトウリアン

秋晴れの爽やかなる休日。週休二日とはいえ二日連続休みが取れたのは久しぶり。家内と娘は先日自分が見に行ったフェルメール展のために朝早くから上京。娘からのメールでは開館前からチケット売り場の前には既に長蛇の列とのこと。

05010030_jpg_2006105_rad4e066 午前中は庭の柿を収穫。昨年は不作で今年は当たり年のはずだったが、柿の葉に黒い斑点が出ている。どうやら病気にやられたらしい。

収穫にはまだ早いが、実が割れる前に採っておくことにした。熟した実には巨大なスズメバチが張り付いてる。手で振り払いながら収穫しているうちに5匹ほどに数が増えて、自分目掛けて襲ってきた。

小学生の遠足時に、耳の中を蜂に刺されてダンボの耳になって以来、蜂はどうも苦手だ。早々に木から下りて退散。

P1010521 今日はA.Jemelikの弾くハチャトウリアンのピアノ協奏曲を聴いた。カップリングされているスクリヤービンの小品数曲。

チェコのスプラフォン原盤のパーラメント盤LPで、指揮はA.Klima指揮のチェコフィル。ピアニストのJemilikについては、経歴その他よくわからない。

演奏を聴く限りでは相当なテクニシャンのようだ。多少音が暴れ気味だが、ハチャトウリアンのような曲だと曲想との相性も良く、非常に楽しめる。ピアノはおそらくチェコの名器ペトロフだろう。濡れて黒光りする独特の響きが演奏に凄みを加えている。

Klimaの伴奏も、チェコフィルの実力を十分に引き出した八方破れ的な爆裂演奏で、面白いことこの上なし。なお特殊楽器フレクサトーンは使われていない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月12日 (日)

ダンツィの木管五重奏曲集

P1010196 穏やかな日曜日。今日は、150年前にコレラの流行に怯えたご先祖たちが疫病退散を祈念して京都の吉田神社から勧進した町内の吉田神社の秋祭り。

61hs1a7mnal_aa240__2 このときの経緯は活字にもなっている。(朝日選書「幕末狂乱~コレラがやってきた」高橋敏著)

今年は特に役割もなく、神輿を担いだ子供たちにご祝儀を上げたりと、気楽なもの。

午後、上の娘がアンサンブル・コンテスト出場のためのパート練習を家でやる、と突然言い出し、同級生4人が楽器を持ってぞろぞろと現れた。慌てて散らかっていた音楽部屋を片付け、しばらく高校生5人に明け渡す。

080907_a 曲はダンツィの木管五重奏曲作品56の1、ダンツィの作品の中では定番ともいえる曲だろう。煩いのが傍らにいてはやりにくかろうと思い。別室で録画していたNHKスペシャル「よみがえる浮世絵の日本」http://www.nhk.or.jp/special/onair/080907.htmlなど見ていた。

2時間ほど過ぎたころに、娘が「演奏を聴いてちょうだい」と言ってきた。どれどれと部屋に入ると、そこには緊張気味の高校生が4人。アレグレットのはじめの部分を吹かせてみるが、音を取るのがまだやっとの状態だ。あまりキツイ事を言っても自信を無くしそうなので、簡単な注意のみにしておいた。

M762 というわけで、今日はダンツィの木管五重奏曲。ベルリンフィルの中堅どころがBISに録音した全集録音から第2巻。

実に柔らかで自然なフレージング。たった今聴いた子供たちの演奏した曲とは別の曲を聴くようだ。子供たちも神妙な面持ちで楽譜片手で聴いている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月11日 (土)

ベイヌムのモーツァルト

雨のち曇り。株価の下落で世界的危機と報道されながらも、自分の周囲はいつもと変わらぬ日々。だが、徐々にこの影響が日常生活の中で表面化していくのだろう。巷の三連休を他所に本日一日お仕事。

026 今日はベイヌムの指揮するモーツァルトの交響曲第40番を聴いた。

ベイヌムの放送音源を中心に集めたBOX物の一枚のリハーサル録音。ベイヌムのモーツァルトの交響曲録音は、29番と35番があるが、40番はこの録音のみ。

リハーサルとはいえオケを止める箇所は少なく、ほぼ全曲の通し演奏。リハーサルの最終段階のようだ。若々しい張りの有る声で、オケをぐいぐいと引っ張っていく情熱的なリハーサル。

かなり速いテンポの第一楽章は、当初感じられた音楽の粗さが、次第に一つの有機体となって同じベクトルで突き進む過程が圧巻。このころのコンセルトヘボウ管は実にうまい。

P1010539 そしてモーツァルトをもう一枚。パーヴォ・ヤルヴィがスコティッシュ・ナショナル管のメンバーを指揮した、管楽器のためのセレナードのK.388とK.375の2曲。

ヤルヴィ20代前半の1985年録音のMHSレコードのLP。自然な呼吸ののびのびとした音楽に、現在の大成への片鱗が十分に伺える名演だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月10日 (金)

B.モリナーリの「牧神の午後への前奏曲」

出勤時に仰ぎ見た富士のお山に絵に描いたような笠雲が掛かっていた。古くからの言い伝えのとおり夕方から雨。

数日前から体調不良で注意力も散漫気味だ。職場の健康診断も尿酸値が高く要再検査となっていた。昨日のオケの練習は出ようと思えば間に合ったのだが、職場からそのまま帰宅とした。家では中間テストを控えた下の娘が、お腹の調子が悪いと青い顔をしている。家族で悪いものを食ったのだろうか。

今日は三連休を控えたハナキンと思いたいところだが、外部のお偉方の来訪有り、不意のトラブル有り、明日も出勤・・・嗚呼。

火曜日の「フェルメール展」の後、上野から御茶ノ水ディスクユニオンへ立ち寄り、400~500円箱からLP数点を購う。

P1010537 マルケヴィッチがフィレンツェ5月祭管を指揮したリストの「メフィストワルツ」とシャブリエの「ポーランドの祭り」のSPからの 復刻LP、TEMPO盤。

この演奏は既に伊FONOTIPIAのCDが手元にあるが、「ローマの松」の初演者にしてドビュッシーの「喜びの島」の管弦楽編曲もある、ベルナールデイノ・モリナーリの「牧神の午後への前奏曲」がカップリングされている。これが525円とは廉かった。

P1010535 イギリスの名コントラルト、カスリーン・フェリアーの放送音源からショーソンの「愛と海の詩」。1980年に発掘された個人蔵のアセテートディスクからの復刻LPで、伴奏はバルビローリ指揮のハレ管によるもの。

カップリングは電話交換手だったフェリアーを発掘したサージェント指揮とオーケストラ伴奏編曲によるブラームスの「四つの厳粛なる歌」というのも泣かせる。この編曲は、不治の病を宣告されたサージェントの一人娘パメラのためにサージェントが編んだもので、この録音はパメラの死の半年後の収録。

P1010540 P1010538 ワルター指揮の「大地の歌」の録音にフェリアーと共にソロを歌っていた、ユリウス・パツァークのシューベルト「美しき水車小屋の娘」プライザー原盤の日本コロンビアLP。

ルカーチ・エルヴィン指揮するハイドンの「オックスフォード」「時計」のフンガトロン盤。オケはハンガリー国立フィルハーモニック。

P1010527 P1010532 マウスベルガー&ライプツィヒゲヴァントハウス管によるバッハ「マタイ受難曲」全曲、オイロディスク原盤、日本コロンビアLP4枚組。

スーパーテクニックを誇る往年のピアニスト、シモン・バレルの「HMVコンプリート・レコーディングズ」Archive Piano Recordingsから出ていたLP2枚組。

P1010539 そして只今練習中の「ラ・ボエーム」全曲録音。

プッチーニと親交のあったビーチャムの指揮による1956年で、ロス・アンヘレスとビヨルリンクの二人の名歌手を揃えたもの。オケ部分はモノラルで歌手の部分のみ2チャンネルで録音されたという異色盤。

ディスクユニオンには、オケ部分を擬似ステレオ化した国内盤CDもあったのだが、オリジナル2チャンネルテープからのリマスターだという表記に釣られて米セラフィム盤LPを購入。

P1010545 沼響のHPの「ベートーヴェンの7番を聴く」に、クレンペラーがコンセルトヘボウ管を振った1951年ライヴ録音の感想をアップしました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月 7日 (火)

東京都美術館「フェルメール展」

本日川崎出張。当初の予定より早く終わったため、急遽東京都美術館で開催中の「フェルメール展」に行くことにした。http://www.tobikan.jp/museum/vermeer.html

フェルメールの作品7点を中心に、フェルメールの生地デルフトで活躍した同時代の17世紀の画家たちの作品40点を展示。

美術館の入り口では、フランス留学資金調達のためという学生らしき男女がヴァイオリンとアコーディオンを弾いている。平日の閉館直前の時間ということで多少の余裕があり、じっくり見ることができた。180pxcarel_fabritius_001

1階にあるデル・ヘイデンやハウクヘーストの描く教会内部の柱の白さが目に眩しい。

火薬庫の爆発に巻き込まれ、多くの作品とともに爆死したレンブラント工房の逸材、ファブリティウスの「歩哨」は、とても描かれてから300年以上経っている作品とは思えない生々しさだ。

250pxvermeer__woman_with_a_lute_nea 2階に上ると、いよいよフェルメールの作品群。7点を集めての展示は日本では初めてのことだという。

日常のある瞬間を永遠の時間に固定した作品の数々。やはりその存在感は他を圧している。人物の表情を浮かび上がらせる光の暖かさにフェルメールの人柄が表れているかのようだ。

「リュートを調弦する女」からは、絵の中から調弦の音が聞こえてくる。

250pxvermeer_virginal 他のフェルメールの作品に比べると印象が薄いような気もするが、今世紀になってフェルメールの真作とされた個人蔵の「ヴァージナルの前に座る女」も貴重。

Ldwwtg_2 「ワイングラスを持つ娘」では、酔っ払った中年親父に声を掛けられた娘の困惑した笑顔のなんとリアルなことか、まるで絵を見ている自分に助けを求めているかのよう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月 6日 (月)

フランク・マルタンのオラトリオ「ゴルゴタ」

終日雨模様の一日。上の娘がメガネからコンタクトレンズに替えたいとのことで、学校帰りに眼科に連れて行く。 我が家は近視の家系で家内以外は皆近視。上の娘は小学生の頃から、かなりの金額を注ぎ込んで、コンタクトレンズによる視力矯正のオルソケラトロジーを試したりしたものの結局効果なし。

本日行った眼科医は、沼津で代々続く老舗の眼科医だけあって大そうな賑わい。とても時間がかかりそうなので娘だけ置いて自分だけ帰宅。

P1010523_2 ヤフオクで落としたLPが届いていた。国内盤LPが中心。スイスの作曲家フランク・マルタンの大作、オラトリオ「ゴルゴタ」。

ロベール・ファラー指揮の交響楽団によるエラート原盤の日本コロンビアLP2枚組。詳細な解説だけでも700円以上の価値有り。作曲者自らの監修による1968年録音で、スイスの音楽家たちによる録音。合唱指揮に本当に小さな字でミッシェル・コルボの名が見える。

P1010524 ガーディナーやマンロウ、ホグウッドの師であるイギリスの音楽学者サーストン・ダートによるバッハのカンタータから3曲。おまけにマタイ受難曲のアリアが一曲付いているイギリス盤オワゾリールのLP。

P1010525 ロストロポーヴィッチ夫人でロシアのソプラノ 、ヴィシネフスカヤの歌うムソルグスキーの歌曲集フィリップス盤。

伴奏はマルケヴィッチ指揮のロシア国立響。この二人はプロムスでも歌っていてBBCからのCDも出ている。カップリングは、同じくマルケヴィッチ指揮によるストラヴィンスキーの詩篇交響曲。こちらのオケはモスクワフィル。いずれもマルケヴィッチの1962年モスクワ楽旅の際の録音。

P1010521 チェコのピアニストA.Jemikinの弾く、ハチャトウリアンのピアノ協奏曲、米パーラメント盤。伴奏はA.Klima指揮するチェコフィル。カップリングはスクリャービンの左手のための小品。

この盤はモノラル仕様のものが既に手元に有り、この驚異的な快演をステレオで聴いてみたかった。

P1010526 そしてエド・デ・ワールト指揮のサンフランシスコ響によるレスピーギ。フィリップスのオーディオファイルコレクターズ盤LP。

これはCDでも持っているが良い音のLPでも聴きたかった。というのはウソで、単なるダブリ買いです。

P1010519 そしてモートン・グールド指揮の管弦楽団によるバーノン・デユークやワイルなどの作品を集めた「グッドナイト・スィートハート」。RCA盤LP。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月 5日 (日)

ビレットの幻想交響曲

晴れ夜になり雨。今日は、一昨日の仙台フィル公演の帰りに立ち寄ったBOOK OFFで見つけたアルファベータ社から出ている音楽書ニ冊を斜め読み。

このところ音楽関係の本は雑誌を含めあまり読むことはなくなったが、このニ冊は気になっていた。

31621287 一冊はTOKYO FM出版の「伝説のクラシック ライヴ~収録現場から見た20世紀の名演奏家」。

FM東京で放送されていたTDKオリジナルコンサートのプロデユーサーによるミュンシュやミケランジェリたち来日演奏家たちの録音現場での証言の数々。

武満徹のカトレーン収録の息詰まるような緊張に満ちたドキュメントも貴重だ。

Sk04 もう一冊は、アルファベータ社から出ているアンネマリー・クライネルト著の「ベルリンフィル」。

2時間で判るベルリンフィル、と書いてある入門書の体裁だが内容はかなりマニアック。巻末の詳細な注釈が非常に面白い。

P1010515 今日聴いたのは、トルコの女流イディール・ビレットの弾くリスト編曲によるベルリオーズの「幻想交響曲」。

この曲は数年前に集中的な聴き比べをやったために、ある種の拒否反応が起きていて以後全く聴く気にならなかったのだが、とりあえずリハビリとしてリストのピアノ版から。

ショパン、ラフマニノフ、ブラームスのピアノ全曲録音をはじめとして、現在自前のレーベルを立ち上げベートーヴェンのピアノゾナタ全集の録音が進行中という物凄い数の録音のあるビレット。

彼女の演奏の中には、粗製濫造気味の完成度の低いものもあるが、この演奏は丁寧な語り口でベルリオーズの先進性よりもロマン派の萌芽が感じられる好演。

YouTubeは400人以上の演奏者を要する超巨大編成のベルリオーズのレクイエム。指揮はサー・コリン・デーヴィス。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月 3日 (金)

仙台フィル三島公演

カラッとした秋晴れの一日。湿度も低く過ごしやすくなってきた。

P1010517 今日は仙台フィルの三島公演。娘の通う高校の創設50周年行事で、主に在校生を対象とした入場無料コンサート。

平日のマチネだが今日は溜まった代休を取り、途中家内と二人で食事を取りながら会場の三島市民文化センターゆうゆうホールへと急ぐ。

吹奏楽部で指揮をやっている娘によれば、昨日は夜遅くまで団員がレッスンをしてくれたという。50周年の記念事業が、なぜ仙台フィルなのか不思議だったのだが、卒業生の一人が団員でその縁だとのこと。

曲は、大学祝典序曲、弦楽セレナードからのワルツ、ドヴォルザークのスラヴ舞曲から第7番と8番。休憩を挟んでフォーレの「ペレアスとメリザンド」からの前奏曲、ストラヴィンスキーの組曲「火の鳥」(1919年版)というもの。 指揮は仙台フィル副指揮者の関谷弘志。12型2管編成。

みちのくのプロオケの雄、仙台フィルの実演を聴くのは初めてだ。

正直なところ聴衆の大部分は高校生で、あまり気の乗らない音教のようなものかとあまり期待はしていなかったのだが、繊細で美しいフォーレ、在校生の放送部4人のナレーション付きの「火の鳥」の壮大さも良く出ている、丁寧に音を積み上げたきっちりした音造りのなかなか聴き応えのあるコンサートだった。

オケの水準も在京のプロオケと比べても遜色はない。

楽団のホームページを見ると、今月の定期演奏会はチェコの名匠トゥルノスキーが登場する。
http://www.sendaiphil.jp/concerts/0810/index.html
近ければ聴きに行くのだが。

P1010516 ジャケットは、トーマス・ビーチャム指揮する「大学祝典序曲」

YouTubeはMaria Mazoの弾く「火の鳥」からカッチェイの踊り、子守唄、終曲。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年10月 1日 (水)

イーレクのマルティヌー

今日から10月。引き続き雨模様の一日。本日から勤務のニューフェイスとほぼ一年ぶりに復帰の職員二名。御両人ともに即戦力から程遠く、気苦労な一日。有能な職員にどうしても仕事が偏る傾向があり、極力仕事を分散させたいがなかなか難しい。

Extnews_noppo0302_2 職場の女の子が昼休みに「のっぽパン」を買ってきた。

地元のパン屋、沼津ベーカリーが30年近く作り続けていた30センチあまりのクリームの入った細長いパン。静岡県東部では知らぬものがいないほどポピュラーな菓子パンだったが、昨年製造終了となってしまった。

スーパーなどでは一本100円を切る値段で出ていて、シンプルな外観とそれなりの味で、子供たちのおやつには重宝したものだ。

復活の要望が強く、今年静岡駅で売り出し、先月沼津にも専門店が出来た。お店には行列が出来ているほどの盛況ぶりだという。

今は一本130円ほど。黄色いビニールのバック入りで、にわかに付加価値が高まった印象だ。

http://www.kk-nbs.com/index_noppo.htm

P1010513 今日はチェコの指揮者イーレクがブルノ国立フィルを振ったマルティヌーの管弦楽曲集。マルティヌーの比較的初期のオペラ作品の管弦楽曲の数々。
東洋的でロマンティックな親しみやすい旋律が次々に現れては消えていく。
ブルノのオケは生で聴いた時は、隙間だらけのアンサンブルが気になったが、お国物はさすがに良い味を出している。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »