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2008年10月15日 (水)

ベルリンフィル弦楽五重奏団

10月も半ばを過ぎ今年も先が見えてきた。が、見えてこないのが自分の仕事の着地先。

2008a 今日は仕事を早く切り上げ、ベルリンフィル弦楽五重奏団沼津公演に行く。毎年恒例の沼津法人会青年部主催のチャリティコンサートの往復葉書で申し込む無料コンサート。毎年ありがたいことです。

高校生の娘は学校経由でチケットが回ってきて友達と鑑賞。自分は家内と会場で待ち合わせ。

曲は、モーツァルトのディヴェルティメントK138,チャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」、グリーグの「ホルヴェアの時代から」、休憩をはさんでシューベルトの大曲、弦楽五重奏曲ハ長調というもの。

1108_vassilieva_a ベルリンフィルの首席クラスのメンバーに、17歳でミュンヘン国際音楽コンクール2位となった逸材、ロシアの女流チェリスト、タチアナ・ヴァシリエヴァを迎えたクインテット。

世界最高の名人芸と透明で緻密なアンサンブルを堪能。中では、チェロのヴァシリエヴァとコントラバスのナビル・シェハタが傑出。チャイコフスキーでは、チェロのソロを前面に押し立てたアレンジで、ストラディヴァリウスの美しい響きが会場の隅々まで鳴り響いていた。

シューベルトは、オリジナルのチェロ2本に替えてチェロとコントラバスの編成。コントロールの利いたアンサンブルで、重厚さと透明感が見事に共存。第一楽章第2主題の、原曲ではチェロの二重奏で下をヴィオラのピチカートで支える部分など、コントラバスとチェロの絶妙なバランスで聴かせてくれるあたりの心憎さ。50分近い長丁場を、クラシック音楽にはあまり馴染みのないような客の心を最後までしっかり掴んでいた。

アンコールは3曲。バーバーの「弦楽のためのアダージョ」とドヴォルジャーク(曲名失念)、最後はピアソラ(こちらも曲名は判りませんでした。)という大サービス。

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コメント

初めて書き込みします。
ベルリンフィルの弦楽5重奏はよかったですね。私は、チャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」、グリーグの「ホルヴェアの時代から」がよかったです。アンコールのピアソラは、おそらくブエノスアイレスの春だと思います。この曲が一番よかったです。

投稿: パンターニ | 2008年11月18日 (火) 07時28分

パンターニさん。アンコールの情報ありがとうございます。

なるほど「ブエノスアイレスの春」でしたか。ビアソラの曲で、どこかで聴いたような気がしていたのですが、曲を思い出せませんでした。

あの「アンダンテカンタービレ」は実に良かったです。

投稿: 山本晴望 | 2008年11月20日 (木) 20時48分

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