プラハ・スピリット・クインテット
日曜から月曜の朝まで費やした仕事は未だ先が見えず、今週は水曜日にして早くも息切れ気味。
懸案事項は山積みだが、「プラハ・スピリット・クインテット」のチケットを頂いたので、仕事を強引に切り上げて、会場の沼津市民文化センターへ足を運ぶ。
先週の水曜日のベルリンフィル弦楽五重奏団と同じく、弦楽四重奏にコントラバスが加わる全く同じ編成。この珍しい編成のコンサートが、沼津のような地方都市で2週続くのも珍しい。おまけに、こちらも隣町の三島信用金庫主催の入場無料のありがたいコンサート(ベルリンフィルは法人会主催のチャリティだった)。
プラハ・スピリット・コンサートのメンバーはいずれもプラハで学び、プラハ室内管やプラハ響のメンバーが中心。
自然と先週のベルリンフィルと比べてしまうが、コンサートの姿勢そのものが全く異なり、こちらは軽い曲が中心の気楽なサロンコンサート。
前半は、「モルダウ」、ワルツ「ウィーン気質」、ドヴォルジャークの「アメリカ」の第2楽章、スラヴ舞曲から2曲、クライスラーから2曲、「ばらの騎士」からワルツ。後半はコール・ポーター、デューク・エリントンその他のジャズスタンダードに、最後はバーンスタインの「ウエストサイド・メドレー」というもの。
しっかりした技術で、聴かせ所をはずさないのはさすが。スラヴ舞曲の軽妙で独特のこぶしは説得力十分。ドヴォルジャークはやはり彼らの音楽だ。
土の香りがするようなヨハンとリヒャルトの両シュトラウスも実に楽しい。衣装も替えた後半のスタンダード名曲集もノリノリのゴキゲンな出来。
満席のお客も大いに沸いていた。客を心から楽しませるプロのお仕事。
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