東京都美術館「フェルメール展」
本日川崎出張。当初の予定より早く終わったため、急遽東京都美術館で開催中の「フェルメール展」に行くことにした。http://www.tobikan.jp/museum/vermeer.html
フェルメールの作品7点を中心に、フェルメールの生地デルフトで活躍した同時代の17世紀の画家たちの作品40点を展示。
美術館の入り口では、フランス留学資金調達のためという学生らしき男女がヴァイオリンとアコーディオンを弾いている。平日の閉館直前の時間ということで多少の余裕があり、じっくり見ることができた。
1階にあるデル・ヘイデンやハウクヘーストの描く教会内部の柱の白さが目に眩しい。
火薬庫の爆発に巻き込まれ、多くの作品とともに爆死したレンブラント工房の逸材、ファブリティウスの「歩哨」は、とても描かれてから300年以上経っている作品とは思えない生々しさだ。
2階に上ると、いよいよフェルメールの作品群。7点を集めての展示は日本では初めてのことだという。
日常のある瞬間を永遠の時間に固定した作品の数々。やはりその存在感は他を圧している。人物の表情を浮かび上がらせる光の暖かさにフェルメールの人柄が表れているかのようだ。
「リュートを調弦する女」からは、絵の中から調弦の音が聞こえてくる。
他のフェルメールの作品に比べると印象が薄いような気もするが、今世紀になってフェルメールの真作とされた個人蔵の「ヴァージナルの前に座る女」も貴重。
「ワイングラスを持つ娘」では、酔っ払った中年親父に声を掛けられた娘の困惑した笑顔のなんとリアルなことか、まるで絵を見ている自分に助けを求めているかのよう。
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