ベイヌムのモーツァルト
雨のち曇り。株価の下落で世界的危機と報道されながらも、自分の周囲はいつもと変わらぬ日々。だが、徐々にこの影響が日常生活の中で表面化していくのだろう。巷の三連休を他所に本日一日お仕事。
今日はベイヌムの指揮するモーツァルトの交響曲第40番を聴いた。
ベイヌムの放送音源を中心に集めたBOX物の一枚のリハーサル録音。ベイヌムのモーツァルトの交響曲録音は、29番と35番があるが、40番はこの録音のみ。
リハーサルとはいえオケを止める箇所は少なく、ほぼ全曲の通し演奏。リハーサルの最終段階のようだ。若々しい張りの有る声で、オケをぐいぐいと引っ張っていく情熱的なリハーサル。
かなり速いテンポの第一楽章は、当初感じられた音楽の粗さが、次第に一つの有機体となって同じベクトルで突き進む過程が圧巻。このころのコンセルトヘボウ管は実にうまい。
そしてモーツァルトをもう一枚。パーヴォ・ヤルヴィがスコティッシュ・ナショナル管のメンバーを指揮した、管楽器のためのセレナードのK.388とK.375の2曲。
ヤルヴィ20代前半の1985年録音のMHSレコードのLP。自然な呼吸ののびのびとした音楽に、現在の大成への片鱗が十分に伺える名演だ。
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